イベントでは、持参した南三陸の食材を使い高橋さん自らが調理し、試食会を開いた。会場の場となったのは、居酒屋 駒八だ。当日試食をしたのは、東京の料理人たちである。

「実際に南三陸の食材を使った料理を食べてもらい、気に入って貰えたらお店のメニューに入れて、料理を通して、より多くの人に知ってもらうのが目的です。」と、鈴木さん。

震災から2年が経つ今も、漁師の仕事は震災前には戻らずにいる。南三陸で漁師をしている高橋さんは、「全部流されてしまったから、元には戻っていない。設備を整えようとすればお金は掛かるし、かと言って何もしなければ仕事がなくなってしまう。その兼ね合いが難しいんです」と話す。

震災前は一年通して漁師の仕事が絶えなかった。しかし今は、ワカメの時期である1月~3月が終われば、アルバイトをせざるを得ない状況だという。これが現状だ。

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