「創造力」を学ぶワークショップに2日間で10万人の親子が集まりました。主催したのはNPO法人CANVAS(キャンバス)。知識詰め込み型の教育から脱却し、「自分の頭で考える学び」を提供しています。(JAMMIN=高橋 佳吾)

■子どもたちの「主体的に学び、創造する力」を伸ばしたい

右端がCANVASワークショップコーディネーター・講師。年間50件ほどのワークショップの企画・運営を担当

最近、教育の形として「教える・教えられる」という関係ではなく、「いかに生徒が主体的に学ぶか」ということを重視した教育が注目されています。

NPO法人CANVASの並木 江梨加さんはこう教えてくれました。「これまで大切にされてきたのは、より多くの知識を得る、ということでした。一方で、自分の頭で考える、想像力・創造力を発揮する時間や行為が少ないのではという課題意識をもっています」。

■子どものための想像的・創造的なワークショップを主催

CANVASは、学校や公共施設で、多様なテーマの子ども向けワークショップを主催。団体を創立して15年目を迎えます。

2015年8月に開催された第11回ワークショップコレクションの様子。取り壊し前のビルが、子どもたちのキャンバスに

「ワークショップの内容は、大量の紙コップをつかって、造形をしたり、プログラミングしてロボットを動かしたり。ワークショップでは大人が子どもに知識を教え込む時間ではなく、子どもたちが主体的に学ぶ場になることを最も大切にしています」

主催するイベント「ワークショップコレクション」では、2日間で10万人の親子が参加。「学びを詰め込んだワークショップ」に対して、少しずつ認知が高まってきているとも教えてくれました。

より多くの子どもたちに想像的・創造的な学びを届けたい、という想いからはじまったワークショップコレクション

「誰かに教え込まれたことより、興味が持てること、楽しいと思えることに取り組んで、失敗や成功を繰り返すことで、私たちはより深い学びを得られるのだと思っています。勉強以外のことも含めて、子どもが自分の興味関心を広げたり、試行錯誤したりすることができる場所として、私たちは学校とも塾とも異なる『学びの場所』を担っているという認識です」

子どもたちが思い切り、成功や失敗を繰り返せる場所として

■チャリティーは開催場所を増やすための費用に

今週、チャリティー専門ファッションブランド「JAMMIN」(京都)は、CANVASと1週間限定で、オリジナルデザインのチャリティーアイテムを販売します。集まったチャリティーは、CANVASが展開するワークショップ「キッズクリエイティブ研究所」を、色々な場所で開催するための費用となります。

「JAMMIN×CANVAS」1週間限定のチャリティーデザイン(ベーシックTシャツのカラーは全8色。他にスウェットやパーカーなどあり)

販売するアイテムには、様々な動物たちが白いキャンバスの前に集う様子をデザイン。「行動することが学びになる」というテキストに、CANVASの活動を表現しています。

チャリティーアイテムの販売期間は、12月4日から12月10日までの1週間限定。JAMMINホームページから購入できます。

JAMMINの特集ページでは、CANVASの詳しい活動や、ワークショップの仕組みなど、より詳しいインタビューを掲載中。子どもを持つ親御さん必見です!あわせてチェックしてみてくださいね。

子どもの「主体的で、協働的で、創造的な学び」を育みたい! NPO法人CANVAS

高橋佳吾(JAMMIN):
京都発チャリティー専門ファッションブランド「JAMMIN」共同経営者。JAMMINは「チャリティーをもっと身近に!」をテーマに、毎週NPO/NGOとコラボしたデザインTシャツを作って販売し、売り上げの一部をコラボ先団体へとチャリティーしています。

*記事の見出し及び本文修正のお知らせ(2017年12月5日21時24分 更新)
当初、本記事の見出しは「子ども10万人が殺到した「創造力」学ぶワークショッ プとは」でした。ワークショップには、子どもと親の合計で10万人が参加したため、この 見出しでは誤解を与えてしまいかねないと判断しました。本文についても、そのような誤解 を与える箇所を修正いたしました。お詫び申し上げます。

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