「最近の若者は内向き志向だ」などと囁かれる一方で、世界に飛び出した人を「日本を捨てた」「日本脱出」など、ネガティブな言葉で表現される事もある。しかし太田さんは、「これからの時代を最高に楽しめるのは、『世界を舞台にできる人』だ」と明言する。

グローバル化の波が押し寄せて、「逃げ切れない」と不安に思っている人も少なくないだろう。しかし、私たちはグローバル化が進むなかで、ワクワクすることを忘れているのではないか?と、太田さんの言葉で思い知らされる。

太田さんは、「頭の中に描く地図の大きさは、人生の可能性の差」と話す。頭の中で描く地図を日本地図から世界地図へと広げたとき、様々な選択肢がぐっと増える。例えば、学びたい何かがあるとき、働きたい職種があるとき、国内だけで探すのではなく、世界に目を向けることで、もっと適した場所との出会いがあるかもしれない。

視野を広げることで、可能性を増やす。グローバル化とは、逃げるものでも恐れるものでもなく、私たちに多くの可能性を与えてくれるものかもしれない。

日本の現状

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