日本のパスポートは、無敵とも言われる。世界中のどこへでも、ほとんどビザなしで行けることができるのは、決して当たり前のことなんかではないのだ。その事を、「僕らの世代はまだ何もしていない。これらはすべて、僕らの祖父の世代や、親の世代が汗水垂らして築き上げてきたモノなんだ」と本書で語る太田さんは、「日本人として生まれ、日本社会に育ててもらってきたことを忘れずに、これからはちゃんと『お勘定』を払おうじゃないか」と続けている。
「世界を舞台に」というメッセージは、何も日本から逃げだそうと言っているわけではない。むしろ世界を歩けば歩くほどに、自分が日本人だという事を痛感させられるだろう。
自分の人生を描いたときに、日本地図を広げて描く未来と、世界地図を広げて描くのとでは、選択肢の幅が大きく変わってくる。自分の頭の中の地図や、選択肢に国境を外してみてはいかがだろうか。
世界を舞台にするには、どのような方法があるのかも紹介されている。また最後の章で紹介する、太田さん自身が人生において大切にしている言葉にも、背中を押されることだろう。この本は、不安をかき立てるものではない。むしろ、日本人である自分が持つ可能性に、わくわくさせてくれる一冊だ。
また今週から、出版を記念してSchool With『ヤバオモ』出版記念プレゼントキャンペーンサイトを開始するという。フィリピン留学1か月分無料権やオンライン英会話1か月間無料、Amazonギフト券などが応募者に当たる。詳細はこちらから。(オルタナS編集部員=大森清香)
日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。(いろは出版)
著者 School With代表 太田英基
税込み 1470円
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