――キャッチアップを立ち上げたきっかけは?
堀:25年前、ひとり暮らしの住まいを探すために不動産屋で雑なサービスを受けたことがきっかけです。
当時の不動産業界はバブル絶頂期で空室が少なく、部屋を貸してやっているという意識が強かった。接客中に煙草を吸う。ポケットに手を突っ込む。『ここにしておけ』と上から目線でものを言う。
とても横柄な接客でした。人生の門出となる住宅を扱う不動産業がこんなサービスではいけない、業界を変えてやるという思いで一旦は大手不動産会社に就職しました。
しかし、大企業ではいくら努力しても会社に自分の意見が反映されるまでは時間がかかるので、会社から独立してキャッチアップを立ち上げました。
――現在はどんな志を持って不動産の仕事に取り組んでいますか?
堀:自分の部屋は『ここにいたい』と思う場所であるべきです。部屋をお貸しすればサービスが終わるわけではなく、部屋をお返し頂くまで、幸せに安心して暮らして頂かなければいけないと思っています。
賃貸だからといって画一的な部屋で我慢して生きがいを失って欲しくないと思い、クロスやクッションフロアのデザインを100種類以上から選べるサービスも提供しています。
ストーカーが家の前にいて部屋には入れないという通報にも私や社員がすぐに駆けつけて、必要な場合は警察を呼ぶなどの対応をしたり、全契約者に盗聴探索サービスをしたりもしています。今後も生活に関わる全てのサービスを提供することが目標です。