*以下の記事は、岩手県陸前高田市広田町で復興支援団体SETに所属しながら活動する岡田勝太さん(法政大学3年・休学中)の個人ブログ「巡り巡る」を編集し、転載しています。
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前回に引き続き春の時期と言えばみんなはもう覚えたよね?
そう、「わ・か・め」。
広田町のわかめは三陸の中でもかなり質のいい
おいしいわかめだって有名なんだ。
そんな、おいしい広田産わかめを
寝る間も惜しんで浜人達(海の男達)は出荷するんだぜ。
一緒に作業をやってると本当にお母さんも、お父さんも、じじも、ばばも、
のび夫も、スネアンも、ジャイ太も
肉体労働がやっぱり何かと
大変!!
楽しそう!!
でも、こんな
大変な
楽しい、作業だけどたまにはお手伝いも欲しいよね!
そこで登場するのが
この「わかモ2013 モデル:おかえもん」
(*ASIMOとは全く関係ありません。)
「わかモ2013 モデル:おかえもん」
もっと浜人の皆さんがわかめ作業を楽しくできるように
ちょっと休みたい時に使える便利な自立思考型作業ロボット。
わかめ作業を円滑にさせる機能が多数そろえてある。
(*注 モデル:おかえもんであり実在する「おかえもん」とは全く別です。)
それでは「わかも2013」の実力を拝見しよう。
「ピー。ピー。ワカメヲ・・イレルハコヲ・・・ミツケマシタ」
どうやらわかめを出荷するための箱を見つけたようだ。
「ピー。ピー。ワカメノ・・クキヲ・・ミツケマシタ」
どうやら茎わかめを見つけたようだ。
今回はわかめではなく茎を箱詰めしていくんだな。
さすが、わかモ!!
ちなみに茎わかめはあんまり売っていないが
こりこりしていてかなり旨いんだ。
広田に来た際は皆に食べて欲しいオススメの一品だ。
「ピー。ワカメヲ・・・ハコニイレマス」
わかめを箱に入れる。
「ピー。ピー。シオヲ・・・トリマス」
箱にを詰める前に茎わかめに付いた塩を取る作業だ。
これはかなり重要な作業だ。
わかめについた無駄な塩分を落とすんだ。
塩が付きすぎていないかどうかで、わかめの値段が変わるんだぞ。
「ブォォォォォォォォオオオオオ」
さすが「わかモ」
人間のではできない離れ業だ。
これで一気に塩を吹き飛ばすんだな!
「ピー。ピー。コレカラ・・・ワカメヲ・・ハカリマス」
どうやら塩を取りきったみたいだ!
これから出荷するにあたって指定された重量に重さを合わせていく作業だ!
「ピー。ジュウリョウカクニン・・カンリョウ・・」
わかめをしっかり計り終えたようだ。
ちなみに上の画像は先輩ロボットの「ハカリ」だ
こいつは30kgまでならなんでも計ってしまう優れものだ。
さぁ次の作業に移ろう。
ん・・・?
あれ?
どうしたんだ「わかモ2013」が・・・・
「ピー。ハカリノ・・キモチガ・・・ワカリマセン」
「ワタシニハ、・・ソクテイデキマセン」
「ハカリ」先輩の頑張っている姿を見て
「わかモ」も成長しようとしているんだね。
「ピー。ピー。ワカメヲ・・・ハコニツメマス」
「グガガガガガガガガガァァァァ」
「ピー。ピー。ワカメヲ・・・ハコニツメル!」
「オレはワカメをハコに詰める!」
「ピー。ピー。ピー。・・・・」
「・・・・・・・」
「ピーマン」
わかめ作業専用ロボットのワカモでしたが
楽しすぎる作業によって故障してしまったようです。
「ネンリョウガ・・・リュウシツチュウ・・・」
「キンキュウテイシ。・・サギョウヲ・・・チュウシシマス」
燃料も流れ出てきてしまって、完全に故障だ!
どうやら自立思考型ロボット「わかモ2013」はまだまだ改良が必要なようだ。
【検証結果】
わかめ作業ロボット「わかモ」を導入したワカメ作業でしたが、
先輩ロボット「ハカリ」のから伝授された伝統の技を受けとめきれず
自立思考が仇となり故障してしまったようです。
でもワカメの作業は大変さの中に楽しさも成長もある!
そんなことをぼくらに体を張って教えてくれた「わかモ2013」。
ありがとう!!