顧客にも、社員にも愛される企業になるために「規律から自律へ」「統制から透明へ」「競争から共創へ」「機能から情緒へ」「利益から持続へ」という5つのシフトを佐藤さんは提唱する。
これらのシフトにより、社員は行動マニュアルではなく、ブランド哲学を軸に行動し、情報共有で透明化した企業の中で事業を通じて顧客や社員と共に価値を共有していくことを目指すことができるという。
利益至上主義の企業の寿命は短く、1970年に世界最大規模であった500社の3分の1の企業が13年後には消滅しているという。
しかし、日本は長寿の企業が非常に多く、世界の200年以上続く企業の実に56%が日本企業である。斉藤さんはその大きな理由の1つに近江商人の「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」の企業文化を挙げる。
「全ての人のためになる企業にするのだという考え方が日本企業を長寿にした」と語り、ソーシャルシフトの時代に改めて、「三方よし」の経営が企業に求められていることを強調した。
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