知的障がい児童の手書きによる名刺を、ZACCESS Consulting株式会社(東京都港区)が11月上旬から法人向けにトライアル販売を始めた。

社名や名前などはサインペンで本人が書く


同社の鬼頭秀彰社長は、この名刺を「キセキノメイシ」と名付けた。

「障がい児にしかできない能力を生かし、誇りを持てる仕事が作れないかという思いで2011年の夏からプロジェクトを立ち上げました。サインペンで彼らが書く文字は、絶妙のバランスで不思議に心に響いてきます。この名刺をご利用される企業は持続的に無理のないCSRを行えます」

売上の20%は社会福祉団体「からふる」(埼玉県川口市)に工賃として提供される。同団体は2007年から障がい児各自の個性に合わせた支援をしてきた。

「うちには親も子も一緒に稼ごうという人が集まっているため、『ただの習い事より面白い』と思ってもらえています」(吉澤泉代表)

世界で一つの書体の「手書きの名刺」は目を引く。初対面の相手に自社の社会貢献を自然に語れれば、商談も円滑に進むだろう。

受注はWEBサイト上で受け付け、全国どこでも版下制作費と配送料が無料だ。(今一生)


キセキノメイシ