エネルギーマネジメントシステムとは、事業者が組織のエネルギー使用に際して、方針・目的・目標を設定し、その達成のための計画を立て、手順を決めて管理するマネジメントシステムのこと。このシステムを確立する際に必要な要求事項を標準化し、国際的に定めた規格(ISO)がISO50001 だ。

本事業の運営を担当する、千葉エコ・エネルギーは千葉大学法経学部馬上丈司特任講師と現役の千葉大学生5人と同大学OB1人から成り立つベンチャー企業だ。同大学内で、ISO14001の運用や自然エネルギーの開発を通した産業創出を目指す。2015年までに千葉県内で10MW規模の自然エネルギー開発を目指す。

本事業のプロジェクトマネージャーの小池哲司さん(千葉大学法経学部総合政策学科4年)は、「東京大学は、『サステナブルキャンパスプロジェクト』、千葉大学は『ISO14001』の運用などを通して電力消費量の節電につとめてきた。今回の取り組みで、節電した電力をさらに効率的に使用できるようにしたい」と話す。

本事業は、取り組みの先進性や、大学生が主体的にマネジメントシステムに関与することから、経済産業省の「グループ単位による事業競争力強化モデル事業」の採択を受けている。6月末には、経済産業省内で両大学が記者会見を開き詳細を発表する予定だ。(オルタナS副編集長=池田真隆)

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