近年、癒しを求めて犬や猫を飼うブームが到来している。自宅だけではなく、オフィスにも犬猫を入れ場を和ます。しかし、犬猫たちへの負担は増す一方だ。ファッションとして扱われ、大量生産消費を繰り返す。オフィスのような緊張した場では犬猫たちへのストレスも掛かる。
動物実験の廃止を求める会の亀倉弘美理事は、「動物を消費財として扱うペット産業の裏では、過剰な繁殖を強いられてぼろぼろにされる母犬母猫たち、母親の愛情を知ることなく生後間もなく親から引き離され売りに出される子犬子猫たち、ペットショップで売れ残り、業者の手で保健所に持ち込まれて殺処分される犬猫たちが後を絶ちません」と話す。
平成23年には約19万頭もの犬猫たちが、ガス室に集められ、炭酸ガスを注入され、窒息し苦しみながら死んでいった。
命ある動物を、物や道具として非道に扱う行為は倫理的におかしいはずだ。消費財として、新商品の実験台として生まれてきたわけではないはずだ。
私たちに命の尊さを教えてくれる動物たちと、改めて向き合う。
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