かっこいいお洒落とは、外見的なことだけでなく、身に付けるものの背景を想像し、そこに共感し、ライフスタイル全体で表現していくことだと私は考えています。 日常に溢れるきっかけから、想いを馳せていけたら素敵な事だと思います。

地球が暖かくなって豪雨が続いている。四季折々の美しい日本はどうなるのだろう。洋服に使われるコットンは、どこで生産されて、誰が作っているのだろうか。バックはどこの工場で作られたものか。なぜその価格を実現できるのか。もし搾取される人がいたらどんな思いで毎日を生きるのだろう。

ジュエリーに用いられるダイアモンドは、どこから来たのだろう。ゴールドの市場では何が起こっているのだろう。採掘場で子どもたちが働いていたら何ができるのだろうか。 このように、地球に存在する自然のリソース(森林、食糧、貴金属など)は限りあるものと認識した上で、人間が生きていくという命題を、想像し、共感し、自らのライフスタイルを通じて価値観を表現していける人が、本当にお洒落な人かもしれません。

自分だけが良ければそれで良い、という発想と真逆の考えを持ち、自然も経済活動も、一定の有限性を持っていて、その持続可能性を想って私たちが努力をし続けていかなければならない。そういう使命感に多かれ少なかれ突き動かされ、日常の延長上で、何かを、誰かを想う行動をライフスタイル全体で実現していく人こそ、真に成熟した大人なのではないでしょうか。

毎朝の珈琲をフェアトレードの珈琲に替えることや、オーガニックコットンを選ぶことも、生産者と繋がる素敵な貢献です。洗剤を、極力自然に還元されるものを使い、一度買ったものを大切に長く使うことも、地球にエシカルです。また、フェアトレードのジュエリーを選ぶこともより背景の綺麗な循環に貢献していけることでしょう。

こうして日常の延長線上でより良い選択をしていくことがカッコイイ、そのようなエシカルな価値観の広がりを、R ethical jewelryを通じて感じます。

R ethical jewelryのジュエリーは、人や環境に配慮した持続可能なジュエリーです。肌身離さず身に付け、お守りのように大切にするジュエリーこそ、エシカルであったらより素敵です。私自身、かっこいい大人でいられるように、持続可能性のあり方を想像し、生産工程の人や環境に共感し、エシカルなジュエリーを生み出していきたいと思います。

そしてその背景の美しさも含めて、多くの方と価値を共有し、長く愛されるブランドづくりをしていきたいと思っています。 (寄稿・R ethical jewelry代表 星まり)


R Jewels Japan

【星まり】
2004年慶應義塾大学、2006年米国ニューヨーク大学大学院卒業。邦銀を経て、欧州系プライベートバンクにて資産運用、マーケティングPRに5年従事。富裕層向けフィランソロピーサービス(社会貢献)を通じて、女性や子どもが弱者となりやすい世界の貧困問題に胸を痛めるようになる。特に女性が身に付けるジュエリーの背景に潜む社会問題に憤りを覚え、フェアトレードの仕組みを活用した貢献に可能性を感じR Jewels Japan株式会社を創業。大人の女性へ向けた華やかなエシカルジュエリーを提供している。プライベートでは3歳と0歳の女の子の母。