900万人――この数値を見て何を思い浮かべるだろうか?この数値は国内の左利きの人数であり、そして、国内のLGBTの人数である。
LGBTとはL=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシュアル(両性愛者)、T=トランスジェンダー(身体の性と心の性が一致しない人)の総称だ。
私は8月16日、NPO大学で、特定非営利活動法人ReBit 代表理事の藥師実芳さんから「LGBTから見るダイバーシティ&インクルージョン」についての講義を受講した。
最近、性同一性障害という言葉をよく耳にするが、それは一部の目立った有名人だけかと考えていたがそれは違った。講義で聞いた900万人という数値は、日本の人口の約13人に1人に当たり、学校の40人クラスで考えると約3人という割合であると知った。
さらにLGBTの人は性が男女に二分化されることが当たり前と捉えられる世の中に苦痛を感じたり、就職や恋愛に関しても世間と大きな壁があることがある。性同一性障害者の約70%が自殺を考えるという深刻な現実があることも知った。
900万人もいるLGBTのうち私たちが知っているのは何人であろうか?この数値は私たちの身の回りにLGBTがいても全くおかしくないことを表している。
私たちは、LGBTの人が身近にいることを知り、LGBTの人が、ありのままでいられるように安心できる態度をとる必要がある。
執筆者:佐々木 桜(大学2年)
現在大学2年生、専門は心理学を学んでいます。ボランティアは大学1年の授業をきっかけで始め、現在東京都にあるa-con(NPOコミュニケーション機構)に所属し、プロボノを課外活動として行ってします。中学、高校は吹奏楽部に所属しトロンボーンをやっていました。よろしくお願いします。