男性中心社会でできた日本。女性役員比率、女性の政治家、さらに、育児にかかわる男女の時間比率、あらゆる面で、バランスが悪い。2012年に世界経済フォーラムが発表した日本のジェンダーギャップ(男女平等)指数は135カ国中101位だ。安倍内閣は、成長戦略の一つとして「女性の社会進出」をかかげているが、「3年も休んだら復職できない」、「なぜ女性だけに育児をさせたいのか」と世間からの風当たりは強い。
「無意識の偏見」「優しすぎるジェントルマン」――よく、海外から日本人男性はこのように指摘される。仕事、プライベート関係なく、先入観が強く異性へのコミュニケーションが下手なことを表す。
以前、オルタナSが企画した女性の社会進出を考える座談会では、女性の活躍を妨げる大きな障害として「男の嫉妬」があがった。女性の部下を活躍させ、世間的な評価を得たいとは思うが、女性が自分よりも活躍することを願ってはいない男性上司が多いのだという。
男女共同社会、さらには、LGBTも含めて、多様性を受け入れる社会になるには、偏見をなくしたコミュニケーションの機会が必要とされる。あなたは異性をどのくらい理解できているだろうか?
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男性のみなさん、「男女共同参画」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか。ひょっとしたら、「自分(男性)には、あまり関係ない話じゃないの?」と思う人も多いのではないでしょうか。
ですが、ズバリ言いましょう。実は、「男女共同参画」は、自分(男性)にも関係のある話なのです。いえいえ、それどころか、男性のみなさんが鍵なのです。
そして、その鍵である男性(今回は男子学生)が集まり、「男女共同参画」を自分事として考える機会として、2013年2月26日、文部科学省主催で「100人男子会〜男子学生のための男女共同参画ワールド・カフェ〜」が開催されました。
その時の事前のプログラム・デザインと当日のファシリテーターとして関わった筆者(古瀬正也・立教大学21世紀社会デザイン学科・24)から、この会の内容や感想も含め、「これからの男女共同参画」を報告します。
岐路に立つ28歳の働く女性、仕事もプライベートも両立するには
やりたい仕事にチャレンジしたい。とはいえやりたいことを続けながら、この先結婚や子育てをする選択肢があるのだろうか?日本社会では女性にとって一般的に働き盛りの時期と結婚や出産、育児などのライフイベントが重なり、両方を選択することが困難とされている。このような状況で、リクルートホールディングスダイバーシティ推進部の二葉美智子マネージャーは「仕事かプライベートどちらかを選択するのではなく、どちらもチャレンジしてほしい」と話す。同社では現在、女性社員の約4人に1人が子どもを持つ母親だ。その取り組みを聞いた。
LGBTも、それ以外の人も。ビーチそばのダイバーシティカフェ
神奈川県葉山の一色海岸から徒歩一分。7、8月の土日祝だけ営業するおしゃれなカフェがある。LGBTの当事者が中心のNPO団体「good aging yells」(good)が運営する「カラフルカフェ」だ。
当事者ばかりでなく、海水浴場客や、地元の人も多く来店する。2011年の夏にも営業し、今年は二回目。去年は20日間でのべ千人以上の来客数があった。
元カヌーショップを作りなおした店内は2階テラス席を含めて32席。店内にはNPO活動の冊子などLGBTフレンドリーなグッズが置いてあるが、押し付けがましい感じはなく、LGBT関連の店だとわからずに店を出る人もいる。good代表の松中権さん(36)は言う。
毎月第1日曜日と第3水曜日を「パパごはんの日」とするプロジェクトが昨秋始まり、広がりつつある。
ビストロパパ(東京・港、滝村雅晴社長)と、NPO法人ファザーリング・ジャパン、東京ガスの3者によって始まった。
パパ料理研究家でもある滝村雅晴さんは「父親が、家族のために料理を作る楽しさを感じてもらいたい」と話している。