中郷氏は子どもの頃から大のジブリ好きだ。ジブリ作品の情報を集めたサイト「ジブリまみれ」を2012年7月にリリースすると、SNS上で反響を呼び、フェイスブックページには14000を超える「いいね!」が押されている。

「国民栄誉賞は、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった者に贈られる。まさしくスタジオジブリに当てはまるものではないだろうか」と、訴える。

スタジオジブリ作品は、「風の谷のナウシカ」や「火垂るの墓」といった社会的テーマを描いた作品から、「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」のようにファンタジーな世界観を表現しているものまであり、多様な世代から愛されている。

中郷氏は、宮崎氏が引退を表明する前の8月2日から、署名サイト「Change.org(チェンジドットオルグ)」を通して、署名を集めていた。賛同者からは、「ジブリがもらわなくて誰がもらうのか」、「ジブリは日本の誇り」といった声が出ている。

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