2009年以降、ユニクロの大躍進に始まり、H&M、FOREVER21、ZARAなどの海外ブランドの上陸が相次ぎ、隆盛を極めた「ファストファッション旋風」。その中で、私たちは安くてデザイン性の高い服を手軽に、しかも数多く手に入れることが可能になった。遡れば18世紀後半に興った産業革命で、手作業から機械へとシフトし始めた頃、すでにその予感はあったのかも知れない。しかし、時代が進んでゆく中で、私たちはいつの間にか「ひとつの服を大切にする」という、従来あったはずの服との向き合い方を、忘れてしまったのではないだろうか。(伊東ミキ)
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- 100年前の民族衣装から考える服のあり方