レインボーマーチ札幌は、身近にLGBTが存在することを広く知らせ、地域社会における共生や多様性の尊重、偏見・差別の解消を訴えることなどを目的としている。LGBTは、Lesbian、Gay、Bisexual、Transgender(Transsexual)の頭文字を取ったもので、性的少数者を表す略称だ。

イベントに使われているレインボー(虹)は様々な色で組み合さ太多様性を表すものとして、世界的にLGBTのシンボルとして使われている。そこでよりわかりやすいようにと、1994年の第4回からレインボーマーチ札幌という名称でパレードが行われてきた。

このイベントの実行委員会の一員で広報を担当する山田陽子さんは、「これまで長くパレードを続けてきて、社会的な認知は向上したが、私たちの地位は変化していない。これからは社会の変化とともに、新しい活動にシフトしたい」と語る。

当日は、大通公園10丁目会場を出発し、札幌市内中心部を約1時間半かけてパレードする。このコースも例年行われてきたものからおよそ2倍に延長し、力の入ったものとなっている。パレードでは装飾したトラックと共に、参加者は思い思いのいでたちで歩く。

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