タレントの小森純は19日、エネルギー問題について学ぶイベント「世田谷から始まる未来のエネルギー生活」に出演した。保坂展人世田谷区長らとともに省エネルギーや創エネルギーについてのクイズに挑戦した。近い将来、電気を自由に選べるようになった際は、「多少高くても安全第一」を基準に決めたいと話す。(オルタナS副編集長=池田真隆)

小森純ら人気モデル、お笑い芸人らがエコエネを学んだ=19日、東京・世田谷区民会館

同イベントは、昨年東京電力からPPSに切り替えた世田谷区を舞台に、未来の子どもたちのためにエネルギー社会を考えることを狙いとして企画された。主催は、世田谷新電力研究会。保坂世田谷区長やタレント小森純、世田谷新電力研究会の徳江倫明代表らが登壇した。

第一部では、自給自足の電力生活を目指す、日本各地のご当地電力の取り組みを紹介した。バイオマス発電で街おこしを行う岡山県真庭市や、市民出資で発電事業を開始しているしずおか未来エネルギーの担当者らなどがパネリストとして登壇した。ゲストコメンターテーターとして、当日太陽光発電事業への参入を発表した城南信用金庫の安井稔執行役員企画部長も加わった。

エネルギーをクイズ形式で学ぶ第二部では、タレント小森純やお笑い芸人の天津木村、炎神戦隊ゴーオンジャーに出演した俳優片岡信和らが出演した。「エアコンのフィルターを掃除すると年間でいくらの節約になるか」「太陽光発電に最も適している地域は」などの問題が出題され、会場にいた子どもたちとともに楽しくエネルギーを学んだ。

クイズの途中には、たまごっちの人気キャラクター「くちぱっち」も登場し、子どもたちを沸かせた

一部・二部ともに出演した小森純は、「電気のことは知っているつもりでいたが、知らないことだらけだった」と話した。「原発事故から2年が経過しても問題が解決していない。もう一度同じことが起きたら収集がつかなくなる。家族のことを考えると電気は、多少高くても安全な方を選びたい。近い将来、電力が自由に選べるようになることを期待したい」。

小森純は、今年7月に自身がプロデュースしたカフェ「しぶや区」を東京渋谷にオープン。売上の一部を公益財団法人エイズ予防財団に寄付するなど、社会貢献活動にも力を入れだした。「自分がしたことで、喜んでくれる人の顔が見えると、がんばれる」と話す。