毛皮反対デモ行進が27日、東京や大阪、福岡など全国8都市で同時開催された。デモ行進の参加者は全国で569人で、名古屋と神戸は昨年に比べて倍増した。「毛皮の生産工程を知ってください」と週末の繁華街を歩く人々へ訴えた。(オルタナS副編集長=池田真隆)

20代後半から40代の女性を中心に行進した

主催団体は、NPO法人アニマルライツセンター(東京・渋谷)で、デモ行進は今年で8回目だ。

デモ出発前には、女優の杉本彩さんから、「毛皮の生産現場を知らない人は多い。動物たちが犠牲になったモノを身に着けるのはカッコ悪い」と応援メッセージが読み上げられた。東京のデモには、地域別では最も多い311人が参加し、漫画家のかなつ久美さんも駆けつけた。

参加者の服装は毛皮以外の自由な格好だったので、ハロウィンの時期もあり、仮装する人やキツネのフェイスペインティングで行進する人も見られた。シュプレヒルコールも、劣悪な環境で育てた動物たちの皮を剥ぎ殺害する実態を伝えるために、「毛皮の生産工程を知ってください。『毛皮』で検索しよう」など消費者目線のものが多かった。

名古屋と神戸では、51人、50人とそれぞれ去年と比べて参加者は倍増した。東京のデモ行進に参加したアニマルライツセンターの長井英明さんは、「今年は、消費者目線でのシュプレヒルコールを意識した。街頭の人々に伝わっていればうれしい」と話した。