タレントの藤岡みなみ(25)が著者『シャプラニール流 人生を変える働き方』(エスプレ)を出版した。約2週間に及ぶバングラデシュ・ネパールの取材で感じたことを綴った内容が記載されている。「取材に行くまで、社会貢献や国際協力には無関心だった。無関心だからこそ、感じた思いを素直に伝えたい」と話す。(聞き手・オルタナS副編集長=池田真隆)
――著書の中では、「国際協力」と言われる現場には、「援助」は無く、人間臭いドラマがあったと書かれています。
藤岡:現地では、シャプラニールの筒井哲朗事務局長に案内されて、同団体で働くスタッフの方などを取材したのですが、当初予想していた「援助」や「支援」という印象は無かったです。
彼女たちは、個人の個人的な縁で動いているように感じました。貧困に悩むバングラデシュの人々のために何とかしようと働いているのではなく、尊敬して、親しくしている友人と一緒に、汗を流している気がしました。
――人間臭いドラマの中で働く人たちの印象はどうでしたか。
藤岡:ロックでしたね。当初は、国際協力活動している人は崇高なイメージがあったのですが、実際に話すとかなりロックで、涙もろくて、人情味の厚い人たちでした。みなさん、かっこよかったですね。
――藤岡さんは、この本の企画が持ちかけられるまで、社会貢献には無関心だったそうですね。
藤岡:はい。無関心でした(笑)。ただ、高校が国際学科だったので、興味はありました。なので、このお話をいただいたときに、ぜひやってみたいと思いました。
もともとが無関心なので、社会貢献に関心の無い人たちの気持ちは理解できていると思っています。そのような人たちにも伝わるように、無関心代表として、素直に思ったことを書きました。
――この本を機に、今後も社会貢献活動にも参加していきますか。
藤岡:かかわってはいきたいと思っています。でも、「社会を変えたい」という大きな志ではなく、私らしく向き合っていきたいです。まずは、身の周りの社会を大事にしていきたいですね。