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大学院在籍中に町議トップ当選、新潟県津南町で25歳女性の奮闘始まる
東京大学大学院で公共政策を学ぶ桑原悠さん(26)が2011年10月、大学在籍中に地元である新潟県津南町の町議会議員選挙でトップ当選を果たした。1144票を獲得し、2位に500票以上の差をつけた。全16議員の平均年齢が約60歳という環境のなかで、「20年30年後の津南町を考えて行動していきたい」と熱い思いを語る。
富山県では一風変わった歴史をもった体験がある。かつて住民の反対運動から始まり、いまや夏の風物詩となった、「草刈り十字軍」という活動だ。県内各所で草刈りをするというシンプルな内容だが、現在では全国各地から参加者が集う人気の活動だ。
「祭りを残したい」――石川県能登出身の中川湧太さん(早稲田大学文学部3年)は、切望する。残したいと願う祭りは、地元能登の「お熊甲祭り」だ。祭りの若者離れが進むことで、御輿の担ぎ手が不足し、開催が危ぶまれている。この事態に中川さんら地元の若者「祭りバカ」が、動きだした。
県別幸福度No.2!幸せの秘訣は充実した「住」と「食」――富山県
47都道府県別幸福度ランキングが2011年11月に発表された。発表によると、第1位は「福井県」、第2位は「富山県」、第3位は「石川県」と、トップ3は北陸3県という結果だった。東京は38位、大阪は47位と、都市部は軒並み下位におさまった。このランキングは、法政大学大学院の坂本光司教授率いる研究チームが、生活・労働・安全・医療が主な判断基準とし、総合点を算出、ランキング化した。この結果から、街の開発度や交通の利便性、雇用の高さなどが幸せにつながる訳ではない、ということが分かる。
長野・松本の古民家を復興者の保養の場に、地域団体が新サービス
復興者支援を行う当事者団体「手をつなぐ3.11. 信州」はこのほど、長野県松本市で古民家を利用し、誰もが気軽に訪れたり、相談したりできる場所をオープンした。保養など短期の宿泊も受け入れている。
自然に恵まれた長野で、自然に負荷をかけない素材を開発し、染色にこだわったファッションを展開しているブランドがある。それが「ECOMACO(エコマコ)」だ。代表でデザイナーの岡正子さんは国内外で講演や展示会、ファッションショーを行い、ビジネスでも2009年に国際ビジネス賞の「スティービーアワード賞」のビジネス女性大賞も受賞した。
貝印・遠藤宏治社長×伊勢谷友介 100年続くモノづくりとCSR
明治41年創業、100年の伝統を持つ貝印の根底には、刃物の都・岐阜県関市で育まれた「野鍛冶の精神」が流れている。いまや貝印グループの製品・サービスはカミソリをはじめ、家庭・美粧・医療用品など1万点にもおよぶ。株式はいまだ非公開で、社員との絆、地域とのつながりを大切にしてきた。伊勢谷友介氏が本社(関市)の遠藤宏治社長を訪ねた。
遠州灘(静岡、愛知)は、絶滅危惧種としてその生存が全世界的に危ぶまれているアカウミガメの産卵地であることは意外と知られていない。特に浜松市中田島砂丘周辺はサンクチュアリNPOが20数年にわたって保護活動を進めて来たメッカとも言える場所。黒潮が海岸線のすぐそばまで近寄る夏場は産卵と孵化の絶好期だ。
トヨタ自動車株式会社が運営する環境学習施設「トヨタの森」(愛知県豊田市)。1997年の開設から2012年2月までの来訪者は子どもを中心に10万人を超す。森の中を案内するインタープリター(里山案内人)の原田けいこさんは「私たちは虫や花の名前を教えるのではなく、その間にあるつながりの大切さを伝えています」と語る。