来年の3月で、東日本大震災から2年を迎える。その間多くの人々が、がれき撤去や炊き出しなどのボランティア活動をしたり、現地の様子を写真や映画などで伝えたりと、様々な形で被災地を支え、見守ってきた。

今年、阪神大震災の被災地だった神戸で、東北の復興地を舞台にした作品が上演された。
『アメはとけてもウマい。~ボクらの避難所奮闘記~』は避難所に生きる少女と彼女を取り巻く人々を描いた物語だ。

内気な女子高生が2011年3月11日の震災を経験し、祖母とともに避難所で生活する。窮屈な生活、ボランティアのリーダーとして被災者の世話をする青年との衝突、良心の葛藤…そんなとき、支援にやって来た沖縄の自衛隊員からギターを教えてもらうことで少女の心は徐々にほぐれ、前向きな気持ちを持ち始める。

舞台のワンシーン、支援に来た隊員からギターを教えてもらい、ヒロインは心を開いてゆく(撮影者/増田いづみ 写真提供/桜人企画)


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