宮崎県日南市で育成される「飫肥杉(おびすぎ)」を使った製品を世界展開させようと二人の齊藤さんが立ち上がった。一人は、クラウドファディング「FAAVO(ファーボ)」を運営する齊藤隆太さん、もう一人は宮崎県を拠点にITでの地域活性化を行うNPOまちづくりGIFTの齊藤潤一さんだ。ファーボで資金を集め、飫肥杉製品をニューヨークで開催するギフトショーへの出展を目指す。(オルタナS副編集長=池田真隆)

「obisugi-design」のフェイスブックページは2万いいねを突破している

今回、クラウドファンディングで資金を集めているプロジェクトは、飫肥杉を使ったブランド「obisugi-design(オビスギデザイン)」。400年の歴史を持つ日南市の名産品「飫肥杉」で地域活性化を図りたいと、同市市役所に飫肥杉課が誕生、職人たちも加わり、オビスギデザインが生まれた。

齊藤潤一さんは、「飫肥林業の歴史、地域との関わりをもう一度顧みながら、飫肥杉の新しい可能性を探り、国内外で盛り上げていくことは、日南市のみならず林業の将来に向けて有益な財産になると信じております」と意気込みを話す。

ファーボは、地域特化型のクラウドファンディングサイトであり、宮崎、新潟、石川など10以上の府県に広がっている。運営者の齊藤隆太さんは宮崎県生まれで18歳のときに上京した。

「齊藤」という同じ名字と宮崎でつながった二人の齊藤さんはプライベートでも仲が良い。かねてから、一緒に何かできないかと話しており、今回のコラボプロジェクトは念願が叶った形だ。

ファーボの運営責任者である齊藤隆太さん

まちづくりGIFTの齊藤潤一さん

南国の風と日南のぬくもりで育った飫肥杉は世界にはばたくのか。目標金額は250万円。募集期間は残り2カ月間だ。

【飫肥杉(おびすぎ)】NY進出!日南のぬくもりを世界中に届けたい!