経営者の「志」をテーマとしたオルタナ別冊『グリーン天職バイブル2014-2015』が1月28日に発売される。103人の社長たちが書きつづった就職ガイドである。これを記念して、オルタナは26日に就活イベント「天職TOKYO」を開催した。(オルタナ編集委員=瀬戸内千代)

約200人の参加者と11社の関係者が一堂に会した会場(日本財団ビル)

約200人の大学生や社会人が全国および海外から集まった。参加企業・団体は11社。うち6社は、3時間にわたるイベントの最後まで企業トップが残り、参加者との交流を図った。

はじめに各社がステージで3分間のプレゼンテーションを実施。続いて参加者が11グループに分かれ、企業・団体が9分間ずつ各グループをめぐった。参加者らは挙手して就業条件などを質問した。

フルッタフルッタの長澤誠社長はプレゼンまで、一条工務店の宮地剛社長、イッツ・コミュニケーションズの市来利之社長、コモンの飯田佳昭社長、コントロールユニオンジャパンの山口真奈美社長、パタゴニアの辻井隆行日本支社長、フィル・カンパニーの高橋伸彰社長は、質疑応答も含め全参加した。

残る4社・団体も、アイエスエフネット採用推進本部の道上慎之介副本部長、特定非営利活動法人ETIC.(エティック)の鈴木敦子理事兼事務局長、HASUNA(ハスナ)創業メンバーの杉山仁美営業担当、ラッシュジャパン人事部の阿施智行部長といった企業幹部が参加。採用に直接関わる数名の社員らも同行し、学生たちと膝を突き合わせて語った。

最後に参加者は、各社が語った経営の志を踏まえ、興味のある企業・団体の円座に移動した。参加者が自己紹介したり、社長が社会人の参加者に転職の理由を問いかけるなど、15分間2セットのマッチングタイムで交流を図った。双方向の対話の終わりには、自ら立って名刺を配る社長の姿も見られた。

非営利団体のエティックで働く道を選んだ鈴木氏、社長ブログがきっかけでエシカルに目覚めたハスナの杉山氏、趣味のアウトドアで社員との絆を深めているコモンの飯田社長、最初はパートだったというパタゴニアの辻井支社長、銀行員からキャリアをスタートした一条工務店の宮地社長など、個々の生き方に関心を寄せ、その人生語りに熱心に聞き入る参加者も多かった。