ソチオリンピックにおいて、羽生結弦選手の金メダルや16年ぶりに日本がスキー・ジャンプ男子団体において銅メダルを獲得し、話題となっているが、一方でソチ入りすることもままならない団体がある。それは、障がい者スポーツをインターネットや写真展などを通して伝える「パラフォト」である。その「パラフォト」が、ソチパラリンピック取材の資金不足のため寄付を募っている。(オルタナS特派員=伊藤由姫)
パラリンピックをはじめ、国内外の障がい者スポーツを「知り、知らせる」NPO法人「パラフォト」。正式名称は「特定非営利活動法人 国際障害者スポーツ写真連絡協議会」で、2001年に内閣府より認可された。
10年以上に渡って障がい者スポーツを報道しているが、決して十分な資金がある訳ではない。パラリンピックに挑む選手や、最高峰の国際大会そのものの面白さのとりことなり、継続した取材活動を自発的に行なっている。そのため、自費での取材となり、6人の予定で組んでいたソチ取材は、現状、半分の3人が行けるかどうかという厳しい状態だ。
日本ではまだまだ障がい者スポーツへの理解や認識は薄い。オリンピックに対する報道は大々的になされるものの、パラリンピックに対する報道は、非常に少ないといえる。そのため、マスメディアが報道しない部分を補う意味でも、パラフォトの活動は重要であるし、継続していかなければならない。
パラフォトには現在、127の支援コメントが寄せられ、73万9525円もの支援金が集まった。しかし、目標とする金額は、250万円だ。寄付はパラリンピックが始まる3月3日まで募っている。
プロジェクト詳細
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