photo by Wikimedia

東京スカイツリーが冷暖房エネルギーシステムとして採用した地中熱ヒートポンプ。

「地中熱利用ヒートポンプシステム」は、地下の温度が1年中ほぼ一定(東京では地下10mの温度は17℃~18℃)と言う「地の恵み」を利用する仕組みだ。大きな注目を集めている地中熱利用とはどんなメリットがあるのだろうか?

まず、効率的な冷暖房を行うことで電力消費量を押さえられる。通常のエアコンのような空気熱源と違って、夏は空気より冷たい地中に放熱、冬は空気より暖かい地中から採熱することにより可能になる。



大都市圏では特に冷房効率の良さによって、真夏のピークカットに貢献出来るし、地中への放熱はヒートアイランド現象を抑制する。

北海道では灯油に代わる暖房システムとして評価され、導入件数が特に多い。このようなメリットの認知が進み始めたことや再生可能エネルギー支援政策の導入もあって、今後の節電の切り札として期待される。(オルタナS特派員 きっこう伊藤)
■参考URL
地中熱利用促進協会
http://www.geohpaj.org/