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産業機械メーカーのちよだ製作所(香川県高松市)は香川県と共同で、廃棄される冷凍うどんからバイオエタノールを製造する取り組みを進めている。

香川県内では年間約1500キロのうどんが生産ラインからこぼれ落ちるなどして焼却処分されている。こうしたうどんを原料に酵母を混ぜ発酵、蒸留することでエタノールを抽出する。現在のところ、うどん100グラムから濃度100%のエタノールを製造することに成功している。

県内の工場では年間2000万円をかけて処分しているところもある。こうした経費を削減することができるほか、製造したエタノールを製麺工場のボイラー燃料に利用することで二酸化炭素排出量も削減できる。さらに残りかすからメタンガスや肥料も製造できるという。

コスト削減に貢献し、二酸化炭素の排出を抑え、さらに肥料としても使えるエコエネルギーがうどんの特産地香川から今始まろうとしている。(オルタナS特派員 大下ショヘル)