手数料0円のクラウドファンディングサイトが誕生した。日本のクラウドファンディングサービスは調達資金の20%弱を手数料とするのが一般的だが、同サービスではカード決済料5%を除く全額が手に入る。手数料を無料にするという前代未聞の仕組みの考案者は、大学生だった。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

「手数料無料」で業界に革新を起こすか

同サービス名は、moonshot(ムーンショット)。4月13日にリリースした。運営するのは、学生ベンチャーのWicrep(ウィクレップ、神奈川県・藤沢市)だ。代表取締役の諸澤正樹さん(慶應義塾大学環境情報学部4年・21)をはじめ、大学生が中心となった8人の会社である。

諸澤さんによると、マネタイズはまだ考えていないと言う。今後は、同サイトトップに広告枠を設けて、プロジェクト起案者に販売したり、過去に成功したプロジェクトを分析し、起案者のコンサルティングを有料で行うことを考えている。

手数料を無料にするという仕組みに踏み切ったのは、諸澤さん自身が過去にクラウドファンディングを利用したことにあった。「せっかくご支援していただいた額から手数料が取られてしまい、疑問を感じた。思い切って、手数料をなくせば、クラウドファンディングが国内でもっと普及していくのではないか」と話す。

世界最大のクラウドファンディング「キックスターター」は手数料5%など、海外では10%前後が相場だ。若干21歳の若者は、海外と比べて約2倍ほど高い日本の手数料に切り込んだ。諸澤さんは、「手数料をなくした新しいビジネスモデルで業界シェアトップを狙いたい」と意気込む。

・クラウドファンディング「moonshot」はこちら