近鉄百貨店がファッションビル「Hoop」(大阪市)の大規模改装を終え、リニューアルオープンした記念イベントとして、5月1日~14日、Hoop・andと「FTSN関西(フェアトレード学生ネットワーク)」が協力して「Fairtrade×Hoop・and スペシャルウィークス」を開催する。商業施設と企業、大学生が一体となって行う、全国的に例を見ない試みとなる。(オルタナS関西支局長=神崎 英徳)

期間限定オープンする「Love&sense」の商品。空き缶のプルタブを再利用してつくったバッグ

Hoopは2000年の開業。今年3月のあべのハルカス近鉄本店の開業に照準を合わせ、2012年から約2年かけて段階的に改装を進めてきた。西日本初出店のセレクトショップやスポーツ用品の大型専門店、行列ができる人気のカフェなど、ファッションからグルメまで新規店舗を多数導入した。全56区画中、新規導入店舗が計34ショップ、改装店舗が計8ショップとなり、全館の7割以上をリニューアルした。

フェアトレードとは、途上国の産品を、適正な価格で購入し、先進国市場で販売する仕組みを通じて、途上国の生産者や労働者の生活向上や自立につなげる活動のこと。欧米など海外の先進国に比べて日本での認知度はまだ低いが、イベントを通じてフェアトレードをより多くの人に知ってもらう考えだ。

スペシャルウィークス中は、フェアトレード買いまわりビンゴなどで、複数のショップが参加する。5月3日には、社会貢献活動に熱心な現役女子大生モデル鎌田安里紗さんをゲストに迎え、フェアトレードセレクトショップ「Love&sense」代表の高津玉枝氏とFTSN関西の大学生によるトークショーなどを開催する。