ルミネ大宮店は5月20日から6月1日まで、同店舗全館を使ってのエシカルキャンペーンを実施する。期間中は、フェアトレードやオーガニック素材に特化したファッションブランドが出店し、パネル展も行われる。環境や生産者に配慮したエシカルをテーマに全館で行うのは、ルミネ初。発案したのは入社3年目の男性社員だ。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
ファッションビルでエシカルに特化した企画展が開かれた事例は過去にもある。今回のキャンペーンの特徴の一つは、発案したのが入社4年目の男性社員だったことにある。その社員とは、ルミネ大宮店営業部に所属する布施哲也さんだ。
布施さんは大学で環境問題や貧困問題を学び、入社してからも環境に配慮した事業に関心があった。社会人になってからも、環境系イベントに参加し、情報収集をしていたという。
キャンペーンを企画するにあたって、ファッションとデザインの合同展示会「ルームス」に協力を得た。期間中は、フェアトレードとオーガニックに特化したピープルツリーや生産者とのつながりを重視し、セクシーなデザインを持つインヒールズなどのファッションブランドが出店する。エシカルを理解するためのパネル展やワークショップも開催する。
エシカルの勢いは増している。5月10日には、東京・世田谷で、総勢15人の講師が登壇した「エシカルファッションカレッジ」が開催された。ファッションジャーナリストの生駒芳子氏やピープルツリーのサフィア・ミニー代表も登壇し、来場者は若者中心に1000人を超えた。