「戦争反対」「勝手に決めるな」――6月30日夜、国会議事堂前で多くの若者たちが声を上げた。政府与党が7月1日、憲法の解釈を変えて集団的自衛権の行使容認を認める閣議決定をすることを受けて、抗議活動が行われた。夜18時半から開始した活動だが、時間が経つごとに、参加者は増えていき、首相官邸前は一時、一歩も歩けないほどに人が集まった。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

細田さんがアイフォンで撮影した抗議活動の様子。「戦争反対」を掲げ、多くの国民が結集した=6月30日、首相官邸前で

この活動の名称は、「解釈改憲反対抗議行動」。複数の団体が参加を、インターネット上で呼びかけた。老若男女幅拾い世代が集まり、「戦争反対」「9条を守れ」と書かれたプラカードを掲げて、解釈改憲に抗議した。

参加者には、20代の若者が多かった。7月1日に閣議決定されてしまうことで、「いてもたってもいられなくなったから参加した」という細田侑さん(東京都市大学2年・23)は、フェイスブックで抗議活動を知り、急遽一人で現場に駆けつけた。

細田さんは、「今回の件は、説明も不十分で、無理やり感がある。どうしたら若者の声を聞き入れてくれるのか。原発反対デモのときですら、多くの人が声をあげたのに、何も変わらなかった」と話した。

夜11時を過ぎてもこの抗議活動は続けられており、一部の参加者からは7月1日の閣議決定直前まで行うとの情報も出ている。