「夢」に関するセミナーやコンテストを開催する公益財団法人みんなの夢をかなえる会は7月22日、女性限定のセミナーを行った。講師は同団体理事の、アバンティの渡邊智惠子社長とラジオ構成作家でエフエム・バードの長倉シュタッフ牧子社長だ。女性経営者の先駆けである両名は、夢に向かう上での心構えや、キャリアプランの立て方について講演した。会場となった日本財団ビルには女子大学生を中心に約70人が集った。(オルタナ編集部=佐藤 理来)
今回の「女性のキャリアを考える~みんなの夢セミナー~」は、社会人の女性と話したいという学生の声から実現した。起業家になりたい、経営者の話を聞いて新しい世界に出会いたい、など参加した彼女らの思いはさまざまだ。
渡邊社長は「夢実現の秘けつは3つある。明朗であること、素直であること、そして感謝を忘れないこと。この3つをもって、人が集まるような人間になることが第一だ」と説いた。人が集まる場にいれば、自然と情報や仕事が入るようになる。そこで経験を積みながら夢へ近づくのだという。
いわゆる「M字カーブ」が表しているように、約315万人の女性が出産のさいに労働力から離脱している現状がある。この状況を指摘し、日本では女性は夢をあきらめがちだ、と長倉社長は指摘。「日本の女性は、世界から子どもっぽいと思われている。自立のための知識を身に着けてほしい。自分の選択に納得できるよう、一つひとつを悩みぬいてから決めてほしい」と困難な中でも自立する大切さを訴えた。