社会貢献型イベントサークルmeetsは、「世の中に役立つイベサー」をコンセプトに遊びへの参加費の1割を社会貢献のために寄付しようというイベント団体だ。代表を務めるのは、大阪在住で、就職情報会社の人材紹介スタッフとして働く太田佳祐さん(28歳)。大学生時代にNPO活動に携わり、寄付金を集めるのが大変であるという事情を知り、「日本で寄付文化が一般に普及するのは、そう簡単ではないかもしれない」と考えていた。(今一生)
「じゃ、どうしたらみんながお金を払ってくれるのかと考えたら、面白いことに参加して、その参加費の一部を寄付すれば、自分が楽しんだお金で社会の役に立てられるというやり方が受けるのかなと。そうなら、寄付の敷居を低くするのが第一歩と考えました」(太田さん)
そこで今年5月1日、滋賀県草津市の公園でバーベキューを実施した。太田さんと小学校時代からの同級生である友人と一緒に、職場の友人や社会人交流会で知り合った方々に声をかけて13人で楽しんだ。
参加費は1人3000円。この1割を寄付金に充当させるためにサークルで管理することにしたが、寄付先は今後主要メンバーで決める。
「参加費の一部をイベントごとに溜めていき、5万円単位で寄付していくつもりです。寄付先としては、小中学生のキャリア支援のNPOや国際貢献系のNGOを検討中です」(太田さん)
同サークルは、これまでに4回の遊び系のイベントを実施した。川に行ってのカヌー体験、山ではパラグライダー体験、陶芸体験など、どれも楽しそうなものばかりだ。今後はボルタリング、キャニオニング、お香作りなどを予定している。
参加者のほぼ7割は女性で、25~27歳の独身者が中心。サークル会員数は約3カ月で35人にまで順調に増えている。
今は基本的に友人に友人を誘ってもらう形で声をかけているが、人づてだけで集める小規模のイベントだけでなく、無差別に公募する大人数のイベントも手がける予定だ。そこで現在、専用SNSページや公式ホームページを準備している。
「日帰りで参加できる気軽なイベントですが、秋以後はキャンプも考えています。基本的に『やったことがないことにチャレンジしよう』というコンセプト。初めてそれをする人向けに面白がってもらえる企画を立て、会員数を3年以内に500人以上にしたい」
こういう気軽で楽しいサークルが全国に増えれば、日本に寄付文化が浸透するのも早まるかもしれない。
・社会貢献型イベントサークル meets
https://twitter.com/meets_gifu_