この夏、オルタナ編集部にインターン生がやってきました。来たのは跡見学園女子大学(埼玉県)の4人で、大学ではCSRゼミで学んでいる2年生。そこでオルタナの事業内容を説明した後に、オルタナが事務局を務める「BRITA学生マイボトルコンテスト2019」を実際に体験してもらい、企画提案して頂きました。

「学生マイボトルコンテスト2019」に参加してみた!

BRITA学生マイボトルコンテスト2019

ブリタ学生マイボトルコンテスト

「BRITA学生マイボトルコンテスト2019」は今年から始まったコンテストで、ドイツ生まれの家庭用浄水器メーカーBRITA Japan株式会社(東京都中央区)が行っているもの。このコンテストはペットボトルごみを減らす有効な手段として注目されている「マイボトルを持つ人が増えるためにはどうすれば良いか」というテーマで学生から自由なアイデアを募集しており、オルタナはその事務局を務めています。

BRITA Japanはこれからの世の中を動かす次世代リーダーとなる学生に、環境について考えるきっかけを提供したいという想いからこのコンテストを開催。応募条件は「マイボトルを持ってペットボトルごみを削減させよう」という趣旨に賛同し、メンバー全員が2019年4月1日時点で大学、短期大学、高等専門学校、専修学校(各種学校)に在学していることです。提案部門は「企画提案」と「デザイン提案」の2つがあります。

BRITA Japanへ行ってみた

銀座のBRITA Japan本社を訪問

良いアイデアを提案するためには想いを持っている主催者に話しを聞くのが一番です。そこで銀座にあるBRITA Japanの本社を訪問しました。対応してくれたのは“BRITA EcoWater Action 2021”プロジェクトリーダーの迫田時秀さん。日本初のこのプロジェクトを立ち上げたご本人です。迫田さんにはなぜBRITAがこのようなコンテストを開催したのか?プラスチックごみ問題とは?どうしてマイボトルを持つ人が増えると良いのか?といったことを聞かせて頂きました。そして、皆さんのアイデアをぜひ提案してみてくださいと言われました。

プラスチックごみ問題とメディア

その後はオルタナ編集部へ戻り、オルタナ副編集長の吉田広子さんからプラスチック問題を取り巻く現状についてレクチャー。オルタナ本誌では昨年の9月発売号(54号)で「ストローは序章。世界同時『脱プラ』の衝撃」という特集を組みました。そこでは世界的な脱プラの動きとプラスチック問題について言及。この問題は世界的に取り組まなければならないものであることを教えて頂きました。

オルタナ副編集長の吉田広子さんからレクチャーを受ける4人

2チームに分かれて調査と企画提案

フィールドリサーチへ

インターン生は4人なので2人1チームで計2チームに分けました。そして参加部門は「企画提案」に決定。「企画提案」はアイデアを提案するもので、2名以上のチームであることが条件です。

続いて、なぜマイボトルは広がらないのか?持つ人のメリットとデメリットは?などについてディスカッションしました。そこでは様々な意見がでましたが、しかし、部屋の中にいても現実がわかりません。そこで皆でフィールドリサーチをすることに。マイボトルを販売しているお店やペットボトルが売られているお店をリサーチしました。

そうしたところ現状や課題が見えてきました。そこでAチームはマイボトルの売場では購入したいと思うようなものがない事実を知り、マイボトルそのものにフォーカス。3つのマイボトル商品の提案を考えました。

また、Bチームはペットボトル飲料を売っているお店に注目。ペットボトル飲料を売っている売場を活用すればマイボトルはもっと拡がるのでは?と考え、代表的な売場であるコンビニを対象とした販売企画を考えました。

2つのチームに分かれて提案

参加してみて

今回、BRITAの迫田さんにお話しを聞いてみて、そしてオルタナ副編集長の吉田さんに現状を聞いてみて、プラごみ問題がとても重要なものであることを学びました。参加した4人はそれぞれ、「このプロジェクトでマイボトルを普段どのくらいの人が持ち歩いているのかという実態を知りました。節約にもなるのでマイボトルを持ち歩きたいと思いました(Oさん)」、「これまで私はマイボトルを持ち歩くことはありませんでしたが、活動を通して学び、マイボトルを利用していきたいと思いました(Tさん)」、「ペットボトルが当たり前になってしまっている世の中で、マイボトルの利用を増やす案を出すのはとても大変でしたが必要なことだと思いました(Kさん)」、「マイボトルを意識して持ち歩くことでプラスチックを削減することに大きく関わることが分かりました。このことを多くの人に知ってもらう重要性があると感じ、今後はマイボトルを持ち歩き、環境についてしっかり考えていきたいと思います(Sさん)」とコメントしています。
4人が考えた企画については他の応募予定者へ影響を与えないために非公開にしますが、しっかりとフィールドリサーチをした上での提案のために説得力があります。また、この4人については事務局を務めるオルタナのインターン生であるために、審査対象には含みません。
    

Aチームは11枚の企画提案

Bチームは8枚の企画提案

「BRITA学生マイボトルコンテスト2019」は現在エントリーを受付中です。プラスチックごみ問題に関心があったり、課題解決に興味があったり、自身の企画を提案してみたいといった学生の皆さんはぜひ応募してみてください。また、エントリーされたチームや個人については公式HPでも紹介し、未来をつくる若者のアクションをサポートします。皆さんの提案をお待ちしています。

<情報>
■【参加費無料】大学生×BRITA「マイボトル化提案WS 2019」(2019年9月28日)

聖心女子大学はなはなSDGsと環境学生団体em factoryはこのほど、ドイツ企業のBRITA Japanと、ソーシャルビジネスマガジン「alterna」を発行するオルタナ社と共同し、プラスチックごみ問題に関心を持つ学生たちによる「マイボトル化提案WS」を開催します。

このWS(ワークショップ)では、プラスチックごみのなかでも注目度の高いペットボトルごみ問題を解決するために、BRITA Japanが行っているソーシャルアクションやCollective Impact(コレクティブインパクト※4)を学習。その後は学生たちによるマイボトル化提案のワークショップを行い、最後は参加者同士の交流会も行います。

また、交流会では環境問題や企業の社会貢献について、ソーシャルマーケティングやブランディング、社会貢献ができるキャリアについてなどの情報交換もできるなど、学生のキャリアデザインへのヒントも学べるプログラムになっています。

【詳細】 http://alternas.jp/joy/date/78282
【日時】9月28日(土)13:00~17:00(開場12:30)
【場所】聖心女子大学4号館アクティビティスペース(東京都渋谷区広尾4-2-24)
※最寄駅:東京メトロ日比谷線広尾駅 4番出口から徒歩1分
※地図:https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/access

【スケジュール】
12:30‐受付開始
13:00‐ゲスト/BRITA Japan株式会社 BRITA EcoWater Action 2021 プロジェクトリーダー 迫田時秀氏
14:00‐ワークショップ
16:00‐交流会(参加者同士の交流会をその場で行います)
17:00‐終了

【ファシリテーター】吉田広子(オルタナ副編集長)、野村尚克(ソーシャルプロデューサー、「世界を救うショッピングガイド」著者)
【参加対象者】環境活動や企業の社会貢献活動などに興味のある学生で、団体(学生・NPO等)で活動している人(申込は個人ではなく団体での受付となります)
【参加費】無料
【定員】先着40名(1団体2~3名の人数でお申込み下さい。1名は不可となります)
【その他】ご参加頂いた団体名や個人名についてはBRITAマイボトルコンテストの公式HPにて紹介させて頂きます。
【申込】http://urx2.nu/UJEy
【主催】聖心女子大学はなはなSDGs、環境学生団体em factory
【問合せ先】株式会社オルタナ(mbcon★alterna.co.jp)※★を@に変更して下さい。

◆ゲスト

BRITA Japan株式会社 BRITA EcoWater Action 2021 プロジェクトリーダー 迫田 時秀氏
青山学院大学理工学部機械工学科卒業後、株式会社東芝へ入社、15年間ハードディスク関連のマーケティング、商品企画として従事。コンシューマ向外付ハードディスク事業の立ち上げ等、新規事業開発に携わる。2016年よりドイツ浄水器メーカーBRITAの日本法人、BRITA Japan株式会社に入社。携帯できる浄水器の新発売に合わせ、浄水ボトルのマーケティングを担当。2019年より「EcoWater Action 2021」のプロジェクトリーダー就任。

BRITA 学生マイボトルコンテスト2019 概要

マイボトルを持つ人が増えるためにはどうすればよいか、をテーマに、企画・デザイン案の2軸でアイデアを募集します。

<募集期間>
2019年6月10日(月)~10月31日(木)
応募にあたっては事前エントリーが必要となります。エントリー〆切は10月20日(日)まで。

<応募条件>
・「マイボトルを持ってペットボトルごみを削減させよう」という本コンテストの趣旨に賛同していること。
・「企画提案」は2名以上のチーム、「デザイン提案」は1名以上で応募すること。
・メンバー全員が2019年4月1日時点で大学、短期大学、高等専門学校、専修学校(各種学校)、に在学していること。
※チームはゼミ、サークル、同じ授業の履修者、NPOのボランティアなど、どのような組み合わせでも構いません。

<賞金>
最優秀賞 :5万円(1点)
優秀賞  :3万円(2点)
BRITA賞  :3万円 (1点)
オルタナ賞:3万円 (1点)

<審査基準>
趣旨への理解、実現可能性、新規性

<結果発表>
2019年11月中旬(予定)

<応募の流れ>
①事前エントリー(10月20日(日)まで)
主旨に賛同したチームや個人は事前エントリーをしてください。その際にチーム名(ないしは個人名)・チーム写真・自己紹介コメント等の提出をお願いします。※チーム情報は本サイトに順次掲載します。

②本提案(10月31日(木)まで)
A・Bいずれかの部門をお選びください。※提案提出先は事前エントリー後に返信にてお伝えします。

A.企画部門
マイボトルを取り巻く現状や課題などを記した上で、マイボトルを持つ人が増えるための企画を提案してください。資料はパワーポイントなどのプレゼンテーションソフトで作成してお送りください。

B.デザイン部門
マイボトルを持ちたくなるようなポスターやグッズ、キャラクターなどのデザイン作品を応募してください。作品は撮影した画像やデータにしてお送りください。

注意事項
・ご応募頂いた企画・デザインは、応募者自身のオリジナルで未発表のものに限ります。
・提出物は返却いたしません
・応募した企画やデザインの著作権は応募者にあります。
・主催者はすべての応募企画・デザインについて、印刷物・展示会・インターネット等で発表する権利を保有します。
・新たに取り決める必要が生じた場合は主催者の判断によって決定できるものとしますが、応募者が同意できない場合は応募を撤回できます。

<応募先・詳細>
http://mbcon.jp/



[showwhatsnew]

【編集部おすすめの最新ニュースやイベント情報などをLINEでお届け!】
友だち追加