メロンパン好き女子大生・平井萌さん(専修大学法学部3年)は9日、コンゴ支援につながるメロンパンフェスティバルを開催した。当日は全国11店舗からご当地メロンパンが揃い、1日で650個を売り上げた。コンゴ支援となる寄付金は、13万円ほど集まった。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

全国11店舗のメロンパンが販売された

全国11店舗のメロンパンが販売された

このイベントを企画したのは、平井萌さん(専修大学法学部3年)。平井さんは週に3日はメロンパンを食べるほどのメロンパン好きだ。大学では、コンゴ民主共和国を支援するサークルに入っている。

イベントを企画した平井さん(写真左端)とコンゴの伝統曲を演奏したンコンゴさんとスタッフたち

イベントを企画した平井さん(写真左端)とコンゴの伝統曲を演奏したンコンゴさんとスタッフたち

自分の好きなもので、社会的課題を解決したいと意気込み、同イベントを企画した。今年4月、クラウドファンディングでイベント企画費を募り、1カ月で49人から26万円を集めた。

コンゴでは、スマートフォンのバッテリーを長持ちさせるコルタンなど電化製品の鉱物資源を巡って紛争が続いている。犠牲者は第二次世界大戦以降最も多く600万人にも及ぶ。

イベント当日は、メロンパンをフックに、コンゴで起きている紛争鉱物の現状を知ってもらった。主催者の平井さんがコンゴの現状を説明し、トークゲストとして参加した、上村悠也氏は、国際協力への姿勢について話した。上村氏は、飢餓問題の解決をめざすNPO法人テーブルフォーツー学生連合の元代表だ。終盤には、コンゴ人をゲストに招いてミュージックライブも行われた。

当日の参加者は若者中心に300人ほど。12時の開場だったが、20分前には行列ができ、14時半までは列が途切れない状態に。発注したメロンパンは、終了1時間前には、予約分を除き完売した。売り上げたメロンパンは合計650個を記録した。

会場には、300人以上が集まった

会場には、300人以上が集まった

イベントを終えた平井さんは、「たった一人にでも、コンゴのことを気にかけてもらえた。ほっとしています」と達成感を口にした。