衆院選を控え、SNSを利用して、若者の政治参画を促す動きが活発化してきた。政治分野に特化したニュースサイト、ツイッターで政党に政策について質問できるサービス、10代の模擬投票を行うサイトなど続々と生まれている。投票率3台割の若者を動かせるか注目だ。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
ソーシャル・ビジネスを展開するボーダレス・ジャパンは、20代~30代の政治参加を目的としたニュースサイト「オピニオン」を立ち上げた。同サイトは、政治・社会分野に特化した記事を配信する。ユーザーは、各コメントに、「賛成」「反対」「そもそも違う」という3つの意見をすることができる仕組み。意見を比べて、自分の考えを持つことができる。
同サイトに掲載されている記事では、衆院選の自民党候補者の90%が原発賛成を表明していることに対して、賛否を問うものや、アベノミクスの2年間の実績をどう評価するのかを議題にあげているものなどがある。コメントしたユーザーをフォローすることもできるので、このサイトをきっかけに、継続的に政治情報に触れるようになる。
若者と政治をつなぐ活動を行うNPO法人YouthCreate(ユースクリエイト)はツイッターで政党に、政策についてたずねることができるサービスを始める。同サービスの名称は「ASK NIPPON 2014」。ツイッターで自由に質問することができ、各党の回答者が答える。回答するのは、12月10日の20~21時。集められた質問から、事務局が5問選び、全回答者が答える。
これらのサービス以外にも、10代の模擬投票を行うサイト「Teens Opinion 2014」や、食を通じて政治や社会問題を考える月刊誌「食べる政治」などもある。若者の政治参加を促すサービスを行うのは、どれも10~20代の若者たち。世間では、若者は政治に関心がないと叫ばれるが、SNSの力で20代の声を発信する。
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