NPO法人芸術家の村は愛知県津島市で空き家再生のプロジェクト「空村(そらむら)」に取り組んでいる。同プロジェクトの詳細を、同団体の柚木理雄さんに寄稿してもらった。(寄稿・NPO法人芸術家の村 柚木理雄)
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「路地を抜けるとそこには、築80年の長屋郡。空っぽの村に、もう一度人が集まり、夢をカタチする」
空村は、300坪を超える広大な敷地にある築80年の長屋。
この空き家(長屋)15戸を再生しもう一度人が集まる村をつくります。
この写真の路地を抜けると空村です。
昭和の映画の中で見たような建物。
路地を歩いている間にタイムスリップしたような気持ちになります。
共用スペースが随所にあり、歩いていると、ここを通じて地域のコミュニティを形成しながら生活していた人の風景が浮かんできます。
《どんな村になるの?》
-DIYで暮らす-
東京からアーティスト二人が移住することが決まっています。
二人の暮らしは、DIYで物件を自分たちで直しながら住む、住みながら直す。
直した家自体を作品になります。
技術的なサポートは建築士が行いますので、経験は不問です。
-お店を持ちたい。カフェ、ショップ、アトリエ、ギャラリー-
家としてだけではなく、店舗としての利用もできます。
カフェ、ショップ、アトリエ、ギャラリーなど様々な利用ができます。
-ゲストハウス、セカンドハウス-
家としてだけではなく、旅行者の立ち寄るゲストハウス、田舎暮らしと都会暮らしがしたい人のためのセカンドハウスにもしていきたいと思っています。
《空き家問題と空村》
-あなたの実家にも空き家がありませんか-
現在、日本には820万戸の空き家があります。
その一方で、物件の数は毎年増えています。
日本の人口が減り続ける中でです。
本物件は、オーナーは東京に住んでおり、遺産として相続したものの物件が大き過ぎて改修をするにも巨額の費用がかかり、自分が帰って住む事もできず、毎年維持管理費だけかかっており、オーナーにとっては負債になっています。
人口が減っていく中で、新築の物件が建てられ続けて、古い物件が利用されずにいます。
このままにしておくと、利用ができない負債になる物件が今も、これからも日本中にできてしまいます。
今回のプロジェクトでは、この問題にチャレンジする一つの事例にしたいと思っています。
名古屋、馬籠(岐阜県)、そして津島の歴史やグルメも楽しめる特別ツアー。
空村を一緒に創ってみたい方、空村への移住や、現地での就職を考えてる方のために、現地の農地見学ツアーや津島の毛織物会社の見学ツアーなども準備しております!
-こんな方にお勧め-
・田舎暮らしに興味がある
・「空村」に移住したい
・「空村」に自分のショップやアトリエを持ちたい
・農業をしたい
・毛織物をやってみたい
・まちづくりに興味がある
-往復交通手段-
東京組:貸切りバスを予定
名古屋組:各自
-ツアー詳細・申込み-
https://www.facebook.com/events/1510162792597809/
《物件情報》
-アクセス-
・愛知県津島市(名古屋から名鉄で30分+徒歩8分)
-物件の概要-
・一階建、二階建の長屋で合わせて14戸
・オーナーがもともと住んでいた戸建て(2階建て)
・広い集会場
・私道
・畑、駐車場(現在は更地)