2014年1月16日、日本から片道約24時間をかけ、ようやくザンビアに到着した。とにかく暑い。空港に到着すると着ていた上着を脱ぎ半袖になる。さあ、いよいよザンビアでの活動のスタートである。(横浜支局=田才 諒哉・横浜国立大学教育人間科学部4年)

(前回の記事はこちらから⇒http://alternas.jp/work/challengers/57260

アフリカ・ザンビア

アフリカ大陸中央南部に位置するザンビア共和国。みなさんは「ザンビア」と聞いてどんなイメージを持つだろうか?

到着して最初の数日間はJICAの研修を受けるため、首都ルサカでの生活となった。びっくりするかもしれないが、ザンビア、特に首都のルサカは物価が本当に高い。日本と変わらないくらい、いや、物によっては日本より高いものだってあるのだ。

ザンビアは、コンゴ民主共和国やタンザニアなど、7つの国に囲まれる内陸国。物資の主な輸送手段は陸路であり、特に食料品や生活品などは、遥か2,000km先の南アフリカ共和国から大型トラックなどでザンビアまで運ばれてくる。

そうした輸送コストがかかることもあり、物価はアフリカといえども想像以上に高い。そして驚くことに首都のルサカは想像以上に発展している。下の写真はいつも利用していたショッピングモールであるが、こうした近代的な建物も首都では普通に見られるようになってきている。

首都ルサカにあるショッピングモール

首都ルサカにあるショッピングモール

日本では、様々な場面で「アフリカ」とひとまとめにされて語られることが多い。「アフリカ=貧困、飢餓…」本当にその図式は正しいのだろうか。アフリカには54の顔があり、それぞれの国をしっかり分別して語るべきである。決して「アフリカ」という国は存在しないのだから。

首都での研修を終え、いよいよ任地となるチルンドへ。首都から車で3時間ほどであるが、チルンドの風景は首都とは一変。道路も舗装されておらず、もちろん首都にあるような近代的な建物など一つもない。

早速、私の職場となるチルンド郡役所に挨拶へ。ここでは、コミュニティー開発員としての業務を担うことになる。オフィスに入ると、同僚たちが温かく私を迎え入れてくれた。

チルンド郡役所で働く同僚たち

チルンド郡役所で働く同僚たち

しばらくオフィスで仕事の説明を受ける。他の同僚たちの様子を見ると、人差し指一本でパソコンを駆使し書類を作っている者、外でおしゃべりをしている者、Facebookをいじっている者。最初は、「こんな田舎でもFacebookを使うんだ」と感心していたが、いや、この同僚、ずっとFacebookをいじっている。先が思いやられるが、ここからが本当の活動のスタートだ。
(続く)

*この派遣は、青年海外協力隊の大学連携案件により実施され、現地先輩隊員、企画調整員、JICA本部および現地事務所、横浜国立大学のご協力のもと行われたものです。また、肖像権に関してはすべて確認の取れているものを使用しております
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