特定非営利活動法人ReBit(リビット)は4月15日、日本初となるLGBT(性的少数者)の就職活動生に特化した情報サイト「LGBT就活」を開く。同サイトには、当事者として働く社会人のインタビュー記事やLGBTフレンドリーな企業の情報を掲載していく。同団体の薬師実芳代表理事は、「性的少数者に対してフレンドリーな企業や、自分らしく働くLGBTの社会人の姿を就活生に向け発信していきたい。そのことでLGBT就活生が、自分らしい働き方について考えるきっかけを得てくれたら」と力を込める。(オルタナ編集部=佐藤 理来)

LGBT就活のトップ画

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LGBT当事者は、就職に対してさまざまな課題を抱えている。面接時にカミングアウトできずに、自分の性を隠したまま働かざるを得ない状況に置かれることがある。さらに、カミングアウトしたとしても差別を受けてしまうケースもある。

薬師代表は、「面接でGID(性同一性障害)であることを伝えたら、その場で帰れと言われた」と自身の経験を告白。「たとえこのような企業が少数であっても、いつかは言われるかもしれないと思うと恐怖心を抱いてしまう」と話す。ロールモデルの不在で、LGBT就活生はキャリアプランを描きにくい。就活自体をあきらめてしまうケースも少なくない。

2015年3月卒の新卒就活生は42万人を超え、人口の5.2%といわれるLGBTの新卒就活生は2万人以上と想定されている。

■LGBT就活はこちら(オープンは4月15日の朝を予定)

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