あなたは、どのような基準でお金の預け先を決めているだろうか。預け先の知名度・規模感・サービス内容のみで決めていないだろうか。もし、あなたが銀行に預けているお金が、不当労働や森林伐採に使われているという事実を知ったらどうだろうか。(早稲田大学高野ゼミ支局=早稲田大学法学部2年松岡 沙生)

フェアーファイナンス

Fair Finance Guideでは、どのくらい環境や社会に配慮した投融資方針を持っているのかが分かる

フェアトレード商品やオーガニック商品を選ぶように、お金の預け先も社会性を考慮して選ぶと、お金の流れがもっと変わるかもしれない。

預け先の一つである銀行の投融資方針の社会性を格付けして比較できるウェブサイトがある。それは、「Fair Finance Guide」で、3つのNPO団体が協力して運営しているサイトだ。

同サイトを通して、銀行の社会性を知ってもらい、お金の流れを変えようという取り組みはオランダから始まった。いまでは、世界7カ国で展開されている。現在、日本では業界最大大手の5つの銀行先を対象として社会性について情報を提供している。

預けたお金が、社会的課題の悪化を促進している仕組みはこうだ。預け先が不当な森林伐採を行っていたり、人権を無視した企業に融資しているかもしれないからだ。

そのような銀行に、私たちがお金を預けなくなったら、預け先も商売が成り立たなくなる。それは困るので、方針を変えるだろう。私たちが預け先を、エシカルな基準で選ぶようになることで、お金の循環が変わっていくはずだ

このFair Finance Guide は、学生や社会人の方々にも「私たちの預けたお金がフェアに使われるために」というテーマで、フェア・ファイナンス・スクールも行っている。

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