今回私たちが訪れたのは、神奈川県にある食肉加工センターです。一時間で最大360頭の豚、15頭の牛を解体することができ、国内の食肉の3.3%を加工する、日本で一番の処理能力を持つ加工センターです。特徴は、一般の人々に広く開放して、工場の内部を見学できることです。市民団体や、行政、学生を招くのはもちろん、食肉に関する親子講座も開催しているということです。

 早速処理工程を見せてもらうことに。食肉加工には三つのプロセスがあります。一つ目は生きた牛や豚を気絶させ、内臓を取り出し骨付き肉(枝肉)にするプロセス、枝肉の脂肪を形成して部分肉を作るプロセス、そして消費者の用途に合わせて肉の状態を変化させる精肉です。

(引用:財団法人日本食肉消費総合センターより http://jbeef.jp/daizukan/encyclopaedia/article.html?encyclopaedia_article_id=67)

(引用:財団法人日本食肉消費総合センターより
http://jbeef.jp/daizukan/encyclopaedia/article.html?encyclopaedia_article_id=67)

今回は牛と豚の両方の、全行程を見学させていただいたのですが、最も印象深かったのは、作業員の方のプロフェッショナリズムです。今では多くの重要なプロセス、例えば昔は動物を気絶させることなど大半の作業を人力で行っていたのですが、今は多くが機械化されています。そんな中でも人間にしかできない作業がいまだに1/3を占めているといいます。その中で一番驚いたのは、枝肉を整形するプロセスです。

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