クッキングサロンを運営するのは、青山美恵子さん。青山さんは今年4月に起業した。社名は、Pont D’or(ポンドール、東京・渋谷)で、フランス語で「金の橋」という意味だ。青山さんは学生のときから、国際協力の分野で仕事がしたいと思っていた。NGOを立ち上げ、JICAのプロジェクトでタイやラオスを訪れる経験もした。

大学院では国際協力を研究するために、社会科学修士を取得し、ソーシャルビジネスの基礎を学び、MBAを取得した。継続的に、国際協力を行うには、小規模でも経済的に循環できる仕組みが重要だと実感し、同社を起業した。

クッキングサロンは10月から開講予定で、タイまたはベトナムの料理教室を開く。青山さんは、「レシピについて学びながら、その国の文化についても触れてほしい」と話す。今後は、アシスタントに外国人留学生を雇用し、調味料などは途上国から調達することも検討している。料理教室のオプションメニューとして、ヨガ教室や現地へのツアーもある。

料理を通してお互いの理解を深める

料理を通してお互いの理解を深める

青山さんは料理教室に通う受講生たちが、交流しあい「創発的コミュニティー」をつくりたいと言う。「そのようなコミュニティーの中から、些細であったとしても課題を解決するヒントやイノベーションは生まれてくるのだと確信している」。

Pont D’or

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