美容室白書を作成しているのは、小池由貴子さん。小池さんは、歩行困難者や要介護者の自宅へ伺い美容サービスを行う「訪問美容」を5年間行ってきた。2014年2月には、ユニバーサルデザインで設計した美容室「コミュニティサロン と和」を東京豊島区に立ち上げた。普段、美容室に通うことが困難な人たちに、美容の力で生きがいを与える気鋭の女性社会起業家だ。

小池さんは美容室白書を作成し、理美容室でトラブルにあった人たちが安心して通える店を探せるようにする。理美容室は全国に35万軒あり、1軒当たりの美容師数は平均2人と、人手不足に直面している。そして、年々、顧客の美容室への来店間隔が長くなり、利用金額も低くなっている。小池さんによると、「年間利用回数は5回、平均利用金額は6547円というデータもある」とのこと。

「理美容室はこの状況で、売上を上げるためにキャンペーンを行うが、顧客1人の獲得広告単価が10000円ともなっており、顧客一人の平均利用金額6547円を大きく上回るコストで集客している」(小池さん)

この結果、コスト抑制や顧客の希望を無視した単価アップが行われている。トラブルの例としては、「美容室で使われたカラー剤でかぶれて、脱毛した」「クロスは、まったく洗われていない」「シャンプーは、水で薄められている」などがある。

美容室でのトラブル

美容室でのトラブル

そこで、美容室の目利きができるサイトを立ち上げ、悩みを解決する。さらに、「20代で抜け毛が多くて、美容室に行くことが恥ずかしい」という人のために、「ヘアコンシェルジュ」機能もつけた。この機能では、評判の良い美容師に相談することができる。

小池さんは、美容室白書を作成するにあたって、クラウドファンディング「READY FOR?(レディフォー)」で資金を集めている。目標金額は100万円で、現在75万円が集まっている。募集期間は、残り7日間。

クラウドファンディングのプロジェクトはこちら⇒あなたも美容難民!?美容室白書で、業界の悪しき習慣を撲滅する

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