糸井さんの

糸井さんの話を聞きに会場は満員となった

ifs未来研究所は設立して3年目。日々の暮らしの中で、豊かさや幸せを感じるモノやコトを研究し、発信している。例えば、「みらいの羊羹〜わくわくシェアする羊羹〜」は、未来における和菓子のある暮らしを思い描き製作した。デザインが加わることで未来を少し明るくする試みを行っている。

今回のゲスト、糸井重里さんもデザインやクリエイティブの世界で活躍している人物だ。糸井さんはデザインのことを、「ライフをのっける器のようなもの」と定義した。

モノやコトを作るときには、プロセスの中で様々なストーリー(ライフ)がありデザインを行っている。「例えば、アフリカで道を作るときに、ただ道を一本引くときにも、ある部族の村を避ける必要を考え、計画する。デザインは完成型にあるのではなく、プロセスの中で行われている」と糸井さんは言う。

デザインは衣装として着飾るためのものとして考える人もいるが、今の時代デザインの意味合いはもっと広く包括的に使われている。「大切なことはその衣装にもストーリーがあるということ。衣装を作った人の表現している魂があり、ライフがある」。

さらに、糸井さんは、ブランドとは何かという質問に、「無数のライフが積み重なったら、ブランドになる」と答えた。糸井さんが手がけるほぼ日手帳も世の中の手帳のなかでロングセラーとなっていてブランド価値がある商品だ。

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