ソーシャルメディアの運用・構築を行うガイアックスは11月11日、2016年1月にシェアリングエコノミーファンドを設立すると発表した。同ファンドの規模は3億円で、シェアリングエコノミー関連のサービスを行う未上場企業に投資していく。同社の上田祐司社長は、「資本主義は限界に来ている。新たな経済圏をつくりたい」と話す。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

同ファンドの名称は、「ガイアックス・シェアリングエコノミー1号投資事業有限責任組合」。同ファンドで投資する額は1社あたり、500~3000万円を見込んでいるという。投資先の企業へは、アドバイザー企業による事業育成支援も行う。アドバイザー企業は、主に同社出身者が立ち上げた企業で、就労支援や幼児向けの教育サービスを展開するLITALICOやスマートフォンアプリの紹介サイトを運営するAppBankなど5社。

シェアリングエコノミーの市場は拡大を続けている。総務省の「情報通信白書 平成27年度版」によると、シェアリングエコノミーの世界市場は2013年は150億ドルで、2025年には3350億ドルになると予測している。ガイアックスの上田社長は、「一人で資源を独占する資本主義は限界に来ている。シェアし合う文化をつくり、資本主義に代わる経済圏をつくりたい」と意気込む。

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