新規就農を支援する社会人向けの週末農業学校を運営するマイファーム(京都府京都市)は3月4日、明蓬館高等学校(東京・品川)と教育連携契約を結び、神奈川県横浜市内に農業カリキュラムを加えた通信制高等教育を提供するマイファーム高等学院を開校すると発表した。同学院では、インターネットで一般教養を学びながら、定期的に農作業体験も行う。三年間で農業技術士や農業機械技術士の資格を取得できる。農の力で、不登校児や学校に馴染めない子どもの社会復帰を目指す。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
マイファームは2010年から新規就農を支援する社会人向けの週末農業学校「アグリイノベーション大学校」を運営してきた。農業の生産技術からアグリビジネスまでを体系的に学習できるカリキュラムを提供し、卒業生は600人を超えた。明蓬館は2009年に内閣府から「川崎町地産・地習・e環境教育特区」の認定を受け、インターネットなどの通信ツールを活用した学習コーチングや面接指導を行う通信制高校を開校した。
マイファームが運営するアグリイノベーション大学校の農学カリキュラムと、明蓬館が持つ通信制高校カリキュラムを組み合わせ、高等教育における農学専門学科を設立した。同学院の特徴は、土に触れながら身心の健全を図ること。生徒は平日の週4日(10:00~15:00)を上限として、農作業するために登校する。野菜づくりを通して、人とコミュニケーションを取る。
マイファーム高等学院の開校は4月1日から。学校説明と入試説明会は3月9日、12日、16日(10:00~12:00)で、体験入学会は3月19日、23日、26日(10:00~15:00)に行われる。
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