一般社団法人国際平和映像祭は3月21日、国際平和映像祭(UFPFF)2016のキックオフイベントを開く。トークゲストには、平和と映像に関する有識者を複数人迎える。(オルタナS編集部)
国際平和映像祭(UNITED FOR PEACE FILM FESTIVAL, UFPFF)は平和をテーマにした映像祭。同映画祭では、5分以内の映像製作を通じて、世界中の若者たちが平和について考え、平和実現のために行動していくことを期待している。2011年から毎年、国連が定めた国際平和の日である9月21日に合わせて開いている。今回のキックオフイベントは9月21日から半年前にあたる3月21日に開かれる。
キックオフイベントでは、平和と映像に関して複数の有識者が登壇する。インフォグラフィックを駆使した動画「Japan – The Strange Country」を制作した田中健一さん、ピースアートプロジェクト「retired weapons」代表でUFPFF顧問の石川淳哉さん、ワールドピースゲーム・プロジェクト代表の谷口真里佳さん、NOddIN発起人の丹下紘希さん、国連平和の鐘を守る会副代表の高瀬聖子さん、そして元国連事務次長補の久山純弘さんが決まっている。
当日は、映像作品の上映とトークショー、参加者の活動を紹介するオープンマイク、そしてUFPFF 2016の見どころなどを伝える。
日時:2016年3月21日(祝)18:00-21:00(17:30開場)
場所:さくらWORKS〈関内〉イベントスペース 横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2F JR関内駅より徒歩5分、みなとみらい線馬車道駅より徒歩5分
料金:一般1,000円、学生500円
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主催:一般社団法人国際平和映像祭
協力:ヨコハマ経済新聞、オルタナS
■ホスト:関根健次、杉浦裕樹(一般社団法人国際平和映像祭)
■ゲストプロフィール:
田中 健一さん(クリエーター)
1985年名古屋生まれ。愛知県立芸術大学在学中に、カリフォルニア芸術大学(CCA)に留学。大学の卒業制作「Japan ? The Strange Country」がインターネット上で話題に。現在は東京のデザイン会社DRAFTに在籍。グラフィック・映像・webのデザインをする傍ら、フォトグラファーとして第3世界をテーマに現地で写真や映像を撮影し、人道支援団体へ制作物を提供する個人プロジェクトを行う。過去にはインドやカンボジアの教育施設、フィリピンのゴミの山で暮らす子供の支援施設などへ訪問、2015年はヨルダン、シリア難民キャンプを取材。広告業界で経験を積んだことで、写真や映像だけでは伝わりにくい時にインフォグラフィックなどのデザインを制作できるのが強み。ロンドンの映像フェスティバル onedotzero出品。2014年映像作家100人に選出。
http://www.kenichi-design.com/
http://www.kenichi-photography.com/
石川 淳哉さん(ソーシャル・バリュー・プロデューサー)
1962年大分県生まれ。世界のさまざまな社会課題を解決するために、クリエイティブの可能性を追求する人生と決断。 主な仕事に、書籍『世界がもし100人の村だったら』、イベント「2002 FIFA WORLDCUP PUBLICVIEWING IN TOKYO」、ピースアートプロジェクト「retired weapons」、アルバム「日本の恋と、ユーミンと。」のプロデュースなどがある。 カンヌ国際広告賞金賞、NYADCなど受賞歴少々。自宅に太陽光発電を導入、EV車にシフト。シェア農園で完全無農薬野菜生産中。2015年、出身地大分県別府市で、箱根で温泉力発電を開始。防災士。
谷口 真里佳さん(ワールドピースゲーム・プロジェクト代表)
幼児期から英語教育を受け、学生時代から多数の国際交流ボランティア、プログラムに参加。大学卒業後、英会話講師として、第一線で子どもたちの教育に携わる。 バイリンガル教育や、他国での教育について関心をもち、2015年ニュージーランドに渡航。現地では小学校、保育園などでボランティアを経験。TEDで「ワールドピースゲーム」を知り、日本の子どもたちにもプログラムを提供したいと、現在一緒に活動している望月と共に2015年8月にオレゴン州に行き、指導者育成マスターコースを修了。その後、クラウドファンディングで146万円の資金調達に成功し、2016年3月の横浜での日本初開催に向け、準備をしている。ワールドピースゲームとは、子どもたちが擬似国家の首相、国際機関の代表となり世界の課題解決を目指す教育シミュレーションゲーム。ワールドピースゲーム・プロジェクトは、日本国内でのプログラムの実施・普及を行う任意団体。
公式サイト:http://worldpeacegame.jp/
丹下 紘希さん(映像監督/アートディレクター/人間)
舞踏家大野一雄に師事。 数百本のミュージックビデオを監督、作品集TANGE KOUKI MUSIC VIDEO COLLECTIONを発表。ジャケットデザイン、本の装丁-、障がい者の就労支援啓発やアートイベントのプロデュースなどを手掛けてきた。 3、11原発事故を経て反原発を宣言し、経営していた会社を一時休止。 NOddINという芸術運動を仲間と立ち上げ、現代の社会問題と取り組む。
http://noddin/
高瀬 聖子さん(国連平和の鐘を守る会 副代表)
1948年愛媛県宇和島市に生まれる。平和運動に生涯力を尽くした父親の影響を受け、福祉に関心を持つ。35年間老人ホームの事業に従事する。その間有料老人ホーム3施設を立ち上げ、施設長として理想の老人ホーム作りに取り組む。また、ヘルパーの養成講座や社会福祉協議会や短大での介護講座の講師を務める。介護保険導入前イギリス、ドイツ、デンマークで研修を受け、平成15年カナダトロントの介護施設でボランティアとして6ヶ月間研修を受ける。その後、老人ホームのソフト面の改革に取り組む。施設退職後、平成25年より、父中川千代治が生涯を懸けた平和運動、「二度と戦争をしてはいけない」と世界を回り、集めたコインを溶かして造った「平和の鐘」を国連本部に寄贈したこと、そのレプリカを世界中に送り続ける平和運動の半ばで他界した父親の思いと活動を継承するため、一般社団法人「国連平和の鐘を守る会」を立ち上げ、会の副代表として、また日本国際連合協会宇和島支部の理事として、学校での講演やニューヨーク国連本部を訪問する等、勢力的に活動している。
http://peace-bell.com/
久山 純弘さん(日本国連協会理事)
東京大学卒業・上智大学大学院を修了後、経済企画庁、UNDP(国連開発計画)等を経て、75年から84年まで外交官として国連代表部。その間、国連行財政諮問委員会(ACABQ)メンバー、国連総会第5委員会議長等を兼任。84年から国連事務次長補・国連ハビタット事務次長、95年からJIU( 国連システム行政監察機構) 委員(議長職を含む)。2005年に帰国後、国連大学客員教授などを経て、現在、日本国連協会理事。尚、国連諸活動への貢献により外務大臣賞のほか、瑞宝中綬章(2015年春の叙勲)を受章。 著書に “Envisioning Reform: Enhancing UN Accountability in the 21st century” (UNU Press)(編著)ほか。