ヤラカス館SoooooS.カンパニーはこのほど、生活者の社会的意識を探る調査を行った。同調査では、商品の社会性に対して、「価値を感じる」と答えた人の割合が4割弱いたが、「どれが社会性のある商品か分からない」などの理由で、8から9割が購入していないことが分かった。コミュニケーションの課題が浮き彫りになった。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

調査では、インターネットを使って、20代~60代の男女500人に聞いた。「法令を遵守した商品」と「法令を遵守し、さらに環境や人、社会への特別な配慮がある商品」とでは、両者に「違いがない」という人は16.4%だけで、「違いがある」とした人は35.2%となった。商品の社会的取り組みが、商品の購入、あるいはその検討のためのイメージアップなどにつながると答えた人は、65.2%だった。

現在、社会性のある商品を購入している人の割合は1から2割。最も購入している商品は、環境配慮型のエコ商品(26.8%)で、次に、地域や伝統に根ざした商品(19.6%)、オーガニック商品(18.6%)、寄付つき商品(13.4%)、フェアトレード商品(10.0%)となった。

社会性のある商品を購入している層の半分は、そうした商品を買う際に重視する項目として「機能・品質」「価格」と答えた。8割近くが、「社会的取り組み以外」を重要視しており、社会性のある商品であっても商品力を高めることが求められている。

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