ブランド小物の販売買取を行うバースデー(大阪府大阪市)が、新しい業態のショップを大阪・心斎橋にオープンした。NY をイメージとしたレンガづくりの建物に、 イームズオリジナルを中心にした家具、加えてカフェ・スタンドを併設した、これまでのショップとは一線を画す雰囲気だ。ラグジュアリーブランドのリユース市場は新規参入が激しく年率10%近い伸びで成長を続けている。情緒価値を大切にする顧客に響く空間の提供を強く意識し、五感を刺激する店舗へと生まれ変わろうとしている。(オルタナS関西支局長=神崎 英徳)

NYをイメージとしたレンガづくりの建物

NYをイメージとしたレンガづくりの建物

買い取り価格の高さや接客の良さだけでいいのか――2014年に約2000億円規模にまでなったラグジュアリーブランドのリユース市場の成長は、質のいいモノを大切にする社会的な機運の高まりであり、その大切な商品を人から人へ繋いでいくショップのあり方を考えるきっかけともなっている。

これまでは、扱っている物は一流品なのに、安売り店的なショップが多いのが業界の実情だった。背景には、「ブランド買取ショップ=質屋」との旧来型イメージが払拭できていなかった業界の課題がある。単に、いらなくなった物を換金し、欲しい人が安く買える場所という認識だ。

しかし、言うまでもなくラグジュアリーブランドは質が高く長持ちする商品が多く、ファッションスタイルの流行の変化や趣味嗜好の移り変わりで、あるユーザーが手放す判断をしたとしても、その本質的な価値の大部分は損なわれたわけではない。価値がある商品を人から人へ媒介するショップに対する意識は、若者の間で変化しつつあり、バースデーはそれに呼応するかたちで革新を図り、リサイクルやリユースを促進する考えだ。

 

同社はブランディングを再定義し、ビジュアルアイデンティの中心であるロゴも一新した。ブランドの歴史・伝統・文化に敬意を払いつつブランドが持つ情緒価値を理解して買い取り、次のユーザーへと繋ぐ。その象徴ともなる新ショップでは、単なる外観の変更にはとどまらない新たな取り組みも行われている。コーヒーのサードウェーブとして注目を集めるBROWN ’S CAFE &BEANS のカフェ・スタンドを併設。「食」と「ファッションの買取ショップ」の融合を試みる。業界のイメージを一新できるか、注目のショップだ。

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