地域の企業とコラボし、小学生向けに実践的な仕事体験を提供しているこどもキャリアパーク「ミラコラ」が、7月31日から、子どもの夢ややりたいことを企業スポンサーとともに実現していく「リアル起業コース」をスタートさせる。小学生と企業経営者が親友となり、ともに目標を立て、対等な立場で事業創出を目指すもので、事業を創る実体験を通じて子どもたちが「自ら未来(人生)を切り拓くチカラ」を育むことを目指すという。(オルタナS関西支局特派員=立藤 慶子)
「ミラコラ」は、一般社団法人未来とコラボ(愛知県長久手市)が、2015年7月に始めた事業だ。小学生が考えた「夢の家」が設計事務所を通じて実際の顧客への提案に活用されるなど、職場見学のような限定的な仕事体験ではなく、小学生のアイデアを実際のビジネスの現場で生かす「実践型」の職業体験を提供してきた。
今回の「リアル起業コース」は、小学生の夢ややりたいことを企業経営者とともに実現していくというもの。「ミラコラ手帳」と題した日誌に、日々の行動目標や気づきなどを経営者と小学生が互いに書き込んでコメントし合うなど、子どもを一人の人間として尊重し、対等な立場で向き合うのが特徴だ。そのほか、月1回の事業化ミーティングの開催、多彩なゲスト講師によるワークショップなどの共通カリキュラムの受講などを通じて、経営者と小学生がともに夢を語り合う親友のような関係を築いていきながら、子どもたちの「自ら未来を切り拓く力」を育成するという。
実施プロジェクトには、いじめをなくしたい3人の小学生と関西の2企業が共同で取り組む「命の大切さを育む保育園をつくる」など5件が決定しており、新規でプロジェクトを立ち上げることも可能だ。詳しくはミラコラの公式サイトに掲載されている。
・ミラコラ
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