日本における性的マイノリティと呼ばれる「LGBT」の方々を取り巻く環境は、NPOや市民団体の活躍で、草の根レベルでは改善されつつあるが、国としての対応は遅れている。特に教育の現場では深刻である。LGBT支援をするNPO法人ReBitによると、LGBTの子どものうち、68%がいじめや暴力を受けたことがあるという。このような原因の背景にはLGBTや多様な性に対する教育機会の不足が原因の1つではないかと考えられている。この問題の解決策を提案する。

ReBitの調査によると、学校教育の中でLGBTや多様な性に関して知る機会があった高校生はわずか9%。このことに危機感を抱いている政府も、1歩ずつではあるが改革を始めている。

2014年6月に文部科学省が「学校における性同一性障害に係る対応に関する状況調査」を発表したのを皮切りに、性的マイノリティの子どもに対する理解を促進させる為に手引書を配布したりしている。

政府による様々な施策がなされているが、自分たちの意識を変えていくことが何よりも重要ではないかと考える。最近では、一橋大学の大学院生がゲイであるとカミングアウトしたことを友人にばらされ自殺してしまった悲惨な事件が起きた。本人との向き合い方を知っていれば防げたのではないかと考える。自分も含めた一人ひとりが、まずは受け止める態勢を学び、実践するべきではないかと考える。

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執筆者:齋藤正幹(中央大学総合政策学部3年)
中央大学総合政策学部3年。現在青春基地に事務局マネージャーとして参加しております。現在、ゼミに所属しており、子供の貧困について学んでおります。よろしくお願いいたします。

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